このページは、書籍『1枚のシートでササッとアイデアが出る!技術』(さとう ひでのり 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「10円玉は丸い」って本当ですか?(中略)
10円玉は側面から見ると、まったく違う形をしているのです。ところが、普段から「10円玉は丸いのが当たり前」と思い込んでいるため、側面の映像まで頭が回らない。結果、出てくるのもオモテとウラから見た10円玉のみ。(中略)
3つ目の視点が出てきたものこそが、新しいアイデアになり得る(中略)側面、斜めと3つ目の視点で発想するクセを身に付ければ、いつでも簡単なアイデアが出せるようになります。
・一度「こうだ!」「これしかない」と思い込んだら、それ以外の視点を持てず、外部の人や社内の同僚たちと衝突することがたびたびあったのです。
・思い込みや固定観念、常識や勘、経験だけに頼って考えるから、なかなかアイデアが出てこないのです。
◎状況をしっかり把握する
◎人の意見や話をよく聞く
◎もっと自分自身のことを知る
・頭が柔らかいからアイデアが出てくるのではなく、アイデアを出しているうちに頭が柔らかくなる
・効率的にアイデアを出すには、まずは2つの要素に着目する必要があります。
◎解決すべき問題や達成すべき目標 →「テーマ」
◎テーマを達成するうえで必要なこと →「ヒント」
・アイデア出しの基本は、超アナログ方式の「手書き」。
「手を動かすことで、脳に刺激が伝わり、考えを深めたアイデアが出てくる」
・具体的なアイデアを出すとき、『Tシート』なるものをつくると効率よくアップ間違えナシです。(中略)
①Tの字の横線は、紙の上端から2センチくらいのところに引く
②縦線は、横線の中央から下に引く(折ってもOK!)
③上がテーマ、左がヒント、右がアイデア(中略)
八百屋のケースでは、『競合店の営業時間10時~20時』をヒントの1つとして書き出しました。(中略)
競合店の現時点における状況や事実をはっきりと認識できたわけです。(中略)
着目(ヒント) 営業時間10時~20時 意識を向ける
↓
認識 状況や事実を正確に受けとめる
↓
アイデア
ムコウ 10時~20時
ウチ 6時~20時
朝6時開店!! アイデアが出る!!
・4つのプロセスを踏まえる
①提起・・・テーマを提起する
↓
②背景・・・テーマを提起した理由や事実を明らかにする
↓
③要因・・・隠された原因や条件を明らかにする
↓
④設定・・・テーマを明確に設定する
・「テーマを具体的にする」とは言っても、何をどう具体的にするのかがわからなくて、頭を抱えている人も、きっといるはずです。基本的には、以下の6つの要素を明らかにすることを重視してください。
①「何を」 ・・・・・・テーマの主体
②「どうする」 ・・・・・・アクション内容
③「いつ」 ・・・・・・目標とする期限
④「いくら」 ・・・・・・数値・数量
⑤「誰に」 ・・・・・・対象者
⑥「どこで」 ・・・・・・場所
・テーマを書き出してみよう(中略)
「仕事の10大テーマ」を参考に、いざチャレンジ!
【テーマ】 【テーマの詳細】
1 業務効率アップ 仕事の効率化/合理化
2 資料の整理 資料の整理/活用
3 物品の整理 机周辺/事務室などの整理整頓
4 売上アップ 売上アップ/販路拡大/開拓
5 情報の共有化 資料/データ/情報の共有化
6 技術開発 新技術/新システムの開発
7 残業の削減 残業/時間外労働の削減
8 生産性向上 生産性向上/コストダウン
9 新商品開発 新商品/新事業/新サービスの企画・開発
10 販売促進・広告 販売促進/市場・ニーズ調査
・ヒントとは、テーマ達成のために必要なこと、あるいは着目すべきことです。
・アイデア出しに頭を抱える人の多くは、このヒントを書き出さないで、テーマからいきなりアイデアを出そうとします。効率的にアイデア出しを行ううえでは、「テーマ→ヒント→アイデア」のプロセスを踏まえることは絶対条件です。
アイデアは、プロセスを踏まえることで、出てくるもの!
・テーマの内容が何であれ、把握(着目)すべきことは、大別すると以下の3つに分類できます。
①「状況」 → 社内の状況(レイアウトなど)
②「対象」 → 電灯の配置場所や数、消費電力量
③「ヒト」 → 社内のメンバーと業務内容
・「状況」とは、今、目の前の様子や状態のこと。それらを頭の中に記憶するのではなく、「Tシート」にすべてコピペしていく。要は“記録”するわけです。
・ビンビールを飲もうとしたら栓抜きがない!!さあ、どうする?(中略)
ある芸者さんは、栓のすぐ下の部分を片手でしっかりとつかみ、栓と親指の間に割り箸を差し込んで、「テコの原理」で見事に抜くそうです。
・A5サイズの小冊子が100部以上あります。どう、数えます?
普通は、片手でつかめる分を持ち、背をこちらに向けて「1、2、3・・・・・・」と数えますよね。もっと効率の良い方法があるんです。
「秤で重さを量り、部数を知る」という方法です。「数える→量る」の発想転換です。
・アイデア出しは『消える前に即メモ!』が鉄則
頼るべきは“記憶”じゃなくて“記録”です
・アメリカのパーンズ博士の研究によると、一度に考えるよりも、一旦保留にして(少なくても一日置く)、改めて考えた方が、グッドアイデアが出る確率が9倍も高いそうです。(中略)一度寝かせ、改めて考え直した方が確実に良いものになります。
・客観的に、自分のアイデアを評価できるか否か(中略)
お勧めするのが、「点数化法」(中略)ベスト3を選んで、「効果」と「可能性」を5段階で自己評価していく(中略)
「効果×可能性=期待値」(中略)
効果は4 ×可能性5=期待値20
期待値の高い順に順位をつける
・気楽にアクションを起こせるコツとは?(中略)
先楽(せんらく) 簡単な、できることからやる
減楽(げんらく) やるべきことを取捨選択して半分にする
分楽(ぶんらく) スケジュールを細かく分けてやる
⇒ 三楽方式!
●書籍『1枚のシートでササッとアイデアが出る!技術』より
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