書籍『出版研究No40』（日本出版学会 編集）より

このページは、書籍『出版研究No40』（日本出版学会 編集、出版ニュース社 刊）から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。

・グーグルに任せれば基本的にはまったく無料でデジタル化されたデータベースを手にすることが可能である。この魅力は相当に大きいだろう。そして所蔵資料もデジタルアーカイブが自動的に完成し、さらに同時に書誌データも完成することになる(ただしグーグル仕様)。これらは確かに利用者の利便性や閲覧サービスの向上につながるであろう。

・各メディアの物理的特性値

　　文庫(10冊平均)

　　　　横　　　：　105.0mm
　　　　縦　　　：　148.0mm
　　　　厚さ　　：　11.9mm
　　　　重さ　　：　159.3g
　　　　対角長 ：　181.5mm

　　新書(10冊平均)

　　　　横　　　：　105.0mm
　　　　縦　　　：　173.0mm
　　　　厚さ　　：　10.5mm
　　　　重さ　　：　165.3g
　　　　対角長 ：　202.4mm

　　単行本(A5ハードカバー、10冊平均)

　　　　横　　　：　148.0mm
　　　　縦　　　：　210.0mm
　　　　厚さ　　：　19.4mm
　　　　重さ　　：　478.8g
　　　　対角長 ：　256.9mm

　　単行本(A5ソフトカバー、10冊平均)

　　　　横　　　：　148.0mm
　　　　縦　　　：　210.0mm
　　　　厚さ　　：　10.4mm
　　　　重さ　　：　293.2g
　　　　対角長 ：　256.9mm

　　単行本(四六ソフトカバー、10冊平均)

　　　　横　　　：　127.0mm
　　　　縦　　　：　188.0mm
　　　　厚さ　　：　14.7mm
　　　　重さ　　：　269.5g
　　　　対角長 ：　226.9mm

・読書末端の重量は本に換算して何冊分に相当するかを計算した結果を表２に示す。（中略）

　読書末端の重さと書籍・雑誌の換算

　　Amazon Kindle 2　　重量　289g

　　　　文庫　1.8
　　　　新書　1.7
　　　　単行本(A5H)　0.6
　　　　単行本(A5S)　1.0
　　　　単行本(四六)　1.1
　　　　雑誌　0.6

　　Amazon Kindle DX　重量　535g

　　　　文庫　3.4
　　　　新書　3.2
　　　　単行本(A5H)　1.1
　　　　単行本(A5S)　1.8
　　　　単行本(四六)　2.0
　　　　雑誌　1.2

　　Sony Reader Daily Edition　重量　360g

　　　　文庫　2.3
　　　　新書　2.2
　　　　単行本(A5H)　0.8
　　　　単行本(A5S)　1.2
　　　　単行本(四六)　1.3
　　　　雑誌　0.8

・福澤諭吉の著作『西洋事情』は、日本に「コピライト」概念を初めて紹介した。皮肉なことに、この『西洋事情』はじめ、福澤の前期著作には、偽出版が多く出された。

・慶応2(1866)　『西洋事情　初編』出版
慶応3(1867)　再び渡米　10月　大政奉還　　12月　王政復古の大号令
慶応4(1868)　『西洋事情　外編』出版　学塾を芝新銀座に移し慶應義塾と改称

・蒔田稲城　『京阪書籍商史』

●書籍『出版研究No40』より
日本出版学会 編集
出版ニュース社 (2010年3月初版)
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