このページは、書籍『子どもが必ず本好きになる16の方法』(有元 秀文 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・大人の読み方を押しつけるのはなく子どもの読む力を引き出そう
・アニマシオン
「元気にする」という意味です。「読書へのアニマシオン」とは、読書ができる子どもにするために元気づけるということです。
・①集中して本を聴く子どもを育てる
1回読み聞かせをした後、次にわざと間違えて読んで、間違いを発見させます。ゲーム感覚で楽しみながら、集中して読み聞かせを聴き、批判的に読む力の芽を育てます。「本当かな?」と疑いながら聴くうちに、欧米で大切にされる批判的な読みの力が育ってくるのです。(中略)
どんなところを間違えるか?
意味の似た言葉や発音の似た言葉、意味が反対の言葉などに置き換えます。笑いを取るためにあまりふざけた言葉や原作の雰囲気を壊す言葉に変えてはいけません。いかにも自然に間違えたような言葉に変えるのがベストでしょう。
読み終わったら?
「面白かった?」「またやろうね」などと言って終わります。感想など聞いてはいけませんし、正解の数を数えて採点などするのはもってのほかです。どこまでも楽しく遊んでください。授業の延長だと思ったら子どもは読書から遠ざかっていくでしょう。
・②集中して絵を見る力をつける
絵本を読んだ後、絵本の中の登場人物の持ち物を見せて、だれの持ち物か答えさせます。
・③集中して本を見、話し合って問題を解決する力をつける
・④集中して本を聴いて理解し、体で表現できる子どもを育てる
参加者がまったく声を出せない異色のアニマシオンです。絵本の読み聞かせを聴いて、登場人物の役を与えられた参加者が、聴いたとおりに体を動かします。声を出してはいけません。
・⑤集中して本を聴き、質問に論理的に答える子どもを育てる
・⑥話し合って問題を解決し、論理的に構成できる力を育てる
・⑦想像力と論理的表現力を育てる
意見を言うときに理由を必ず添えることは、欧米的なコミュニケーションには、どうしても必要なスキルです。
・⑧物語の本質をつかみ、創造的に表現できる子どもを育てる
・⑨自分で問題を発見し、自分の意見を発表できる子どもを育てる
・⑩集中して聴き、相互批判によって文章の誤りを批判的に判別できる子どもを育てる
・⑪ディベートのできる子どもを育てる(中略)
このアニマシオンは登場人物になりきって批判されたことに答えます。おだやかに論理的に批判でき、批判されても熱くならずに論理的に反論できるようになれば、やがて本格的にディベートのできる子どもが育つでしょう。
・⑫クイズで楽しみながら、集中して読める子どもを育てる
本の中に書いてあることについてクイズを出し合います。楽しみながら注意を集中して本を読む力がつきます。
・⑬俳句を楽しみながら、言語感覚を磨き創造性を育てる
・⑭詩が大好きな子供を育てる
・⑮詩の音読が大好きな子どもを育てる
詩は声に出して読むものです。声に出して読んだとき本当の詩の楽しさがわかります。
・⑯詩的な言語感覚を養い、詩を構成する力を育てる
・日本の子どもたちが本を読まない本当の理由
本当の理由はテレビでもゲームでもありません。大人たちが読ませることを怠っているからです。また大人や教師自身も本を読む量が減り読書力が低下しているのです。自分で読まない大人がどうして子どもたちに読ませることができるのでしょうか。
●書籍『子どもが必ず本好きになる16の方法~実践アニマシオン』より
有元 秀文 著
合同出版 (2005年12月初版)
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