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[ 読者について ]

ネットで購入・取引したデジタルコンテンツの種類 寄稿:冬狐洞隆也氏

2011年1月総務省が行なった通信利用動向調査の結果の一部抜粋を紹介したい。
 

順位
コンテンツ名
全体
男性
女性
1
音楽
57.5 %
57.1 %
58.1 %
2
着メロ・着歌
48.0 %
39.7 %
58.4 %
3
ゲーム
25.0 %
29.5 %
19.3 %
4
映像
17.6 %
20.7 %
13.7 %
5
待ち受け画面
17.5 %
12.9 %
23.3 %
6
ソフトウェア
16.3 %
24.2 %
6.3 %
6
ニュース・天気予報
16.3 %
17.4 %
14.9 %
6
地図情報
16.3 %
17.7 %
14.6 %
9
電子書籍
8.7 %
9.5 %
7.7 %
10
有料メールマガジン
5.1 %
4.8 %
5.5 %
11
その他
3.5 %
3.5 %
3.5 %
全体
21.8 %
23.8 %
19.8 %
調査人数
8555 人
4643 人
3912 人

※総務省資料より作成
※複数回答
※対象15歳以上の有料デジタルコンテンツ購入経験者 平成23年5月23日


インターネットの利用者数は9,462万人。人口に対する普及率は78.2%。70歳~79歳のインターネット利用率が増加しているのが目立っている。2015年には団塊世代(デジタルシニア世代)が65歳に到達しデジタルコンテンツを利用する機会が増えてくるがどのデジタルコンテンツが増えるかは今のところ分からない。


電子書籍で儲けられると思っている出版社は皆無

2010年は電子書籍元年と言われ電子書籍が増えてくると錯覚しましたが、英語圏と違い狭い日本語圏では期待するほど拡大はしないと思われる。しかも読書スタイルが違う米国との比較はおかしな話であり、米国で電子書籍が拡大しているから日本も拡大するとは限らない。紙の本が売れていないのに電子書籍だけが伸びるとも考えられない。出版社も電子書籍で儲けられると思っている社は皆無であろう。


電子書籍の購入比率は今後も変わらない

これだけのデジタルコンテンツがあれば電子書籍は無料だから見るが、有料であれば余程読みたいコンテンツでなければアクセスはしない。スマートフォンが拡大しても有料デジタルコンテンツの購入比率は今後とも変わらないと思うし、パソコンの比率も変わらないと思う。但し、新たなデジタルコンテンツが出現した場合はこの限りでは無い。

寄稿:出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏