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秋元 康 氏 書籍『企画脳』より

このページは、書籍『企画脳』(秋元 康 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・発想や企画のヒントは、日常の中に転がっていて、それを「記憶」するところからはじまる。(中略)


自分が面白いと思ったことを思い出す、あるいは「記憶」に引っ掛かっていたことを拾い上げるという行為なのである。


・僕の発想・企画法の道筋からいえば、それをどんどん外していくことからはじめるのだ。当たり前のことを当たり前に考えるだけでは企画とは言えない。


コマーシャルのプレゼンでも、まず当たり前のことをできるだけ考えて、その当たり前のことは「たぶんここの代理店がやるだろうな」と見当をつけた上で、全部外していくのである。


・企画とは、ほんの小さな「こだわり」や「思いつき」「ヒント」などから生まれてくるものだ。


・机上で発想をするときは、「あの、ナントカ」というように、「あの」がつくものをつくることが大事である、これは、人間でいえば「ヘソ」の部分である。(中略)


では、「あの」をつくるための発想とは、何か。僕の場合は、必ず対象物がある。「とんねるず」をこれから売らなければいけないというときに、彼らにとっての「あの」は何だろうかと考えたのである。


当時、『オールナイト・フジ』という女子大生を集めた番組の中で、彼らが高卒だということが「あの」になるのではないかと思った。


それと、「とんねるず」は二人とも背が高かったから、最初は、「あの、背のデカイ高卒の二人組みがいるじゃん!」という感じだ。(中略)


女子大生の番組だからこそ、彼らが「高卒」であることが、キーワードになったのである。(中略)


「あの」をつくるときは、何がいちばん「ひとこと」でいいやすい言葉なのか、それを考えることがポイントである。


・ニューヨークの工事現場の塀に、ボール大の変な穴があいているのを発見したこともある。(中略)


「穴をあけておかないと、塀を壊されてしまうから」というのが答えであった。要するに、中でいったい何をやっているのか気になって、塀を壊してまでも中を見たがる人がいるというのだ。だから、あらかじめ穴をあけて見せる工夫をしている。こんな工事をしています、と公開しているのだ。


・本当かどうかは分からないが、新宿のデパート「伊勢丹」の紙袋は、ほかのデパートの紙袋より、ちょっとだけ大きいというのである。そうすると、あちこちで買い物をして紙袋が増えてきたときに、最後はいちばん大きな「伊勢丹」の袋に入ってしまうというわけだ。


・書店に行ったら、いつも自分が立ち寄る書棚から5メートル離れた場所にあるものを一冊買いなさい、とすすめている。僕自身もそうだが、人間は無意識のうちに自分のテリトリーのなかで行動しようとしている。


・独創性は裏切りから生まれる(中略)

「たぶん、他の人たちはこうくるだろう」と予想がつくとき、その「予定調和」をどれだけ崩していけるか。採用する側が期待していること企画像を、どれだけ裏切れるか。そこが重要なのだ。


・話題性をつくるには奇をてらったものも必要だが、奇をてらうことが「核」になっては負けてしまう。その「王道」をおろそかにすると、どんなに面白い企画を立てても、どんなに独創的な仕掛けをつくっても、絶対に勝てないのだ。変化球勝負を挑みながらも、けっして「王道」を忘れない。それが、企画を本物にするポイントである。


・勉強とは自分の剣を磨くこと(中略)

大切なのは、自分にとって何が専門分野なのかを見極めることだ。専門分野とは、戦うために磨いた自分の「剣」を持つ、ということである。


●書籍『企画脳』より
秋元 康 著
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