このページは、書籍『君に伝えたい本屋さんの思い』(日販マーケティング本部 編集)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・本の香り 小池真理子
(中略)
昔は、本にはそれぞれの香りがあった。たとえば、しっかりした綴じの上製本を多く出版していた白水社の本には、嗅ぐだけでうっとりするような麻薬のような匂いがあったし、新潮社や岩波書店の単行本には、独特の香ばしい干し草のような匂いがあった。書店に一歩、足を踏み入れると、それだけで本の香りが鼻孔を快く刺激してきたのだ。
最近、残念なことに本の香りは失われてしまった。何故なのかはよくわからない。書店に入っても、本の匂いはしない。
・「主張のある書店」 奥泉光
(中略)
いい本屋とはどんな本屋であるか。答えは「主張のある店」というのに尽きる。
●書籍『君に伝えたい本屋さんの思い出』より
日販マーケティング本部 編集
主婦と生活社 (2011年2月初版)
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