このページは、書籍『図で考えれば文章がうまくなる』(久恒 啓一 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・良い文章の条件
分らせる
言葉や文字で表現出来ることと出来ないこととの限界を知り、その限界内に止まる
長く記憶させる
読者の眼と耳とに訴える
あらゆる要素を利用して、表現の不足を補う
・正確な文章(中略)
「が」を警戒する
「が」→「のに」「にも拘らず」「ので」「ゆえに」
・序論の場合、必要なのは、
(a) 読者が本論を読むべきか否かを敏速、的確に判断するための材料を示し、
(b) また本論にかかる前に必要な予備知識を読者に提供することである。(中略)
一方、結びの役割は、伝統的には、結びでは
(a) 本論の主なポイントを簡明に列挙してまとめ、
(b) それの重要性を強調し、また将来の発展への道を示唆するものとされていた。
・知的生産とは、「よむ、かんがえる、かく」ことであたらしい情報を生産すること。
・一般的な読書と違い「本をダシにして、自分のかってなかんがえを開発し、そだててゆく」のが創造的読書のやり方です。
・図解で大切なことは、情報同士の関係をどのように表すかということです。図解はシンプルな記号の組み合わせですから、ここに工夫が必要になってくるのです。
・情報同士の関係を考える(中略)
キーワードを紙の中にランダムに書き込んでください。(中略)次に整理します。意味が似たもの、関係のあるものは近く、遠いものは遠くに置きましょう。(中略)
どういう関係にあるのかを考えて、マル同士の並び替えをする作業です。(中略)関係を見極めたならば矢印を使ってマル同士の関係を表現します。この頃になると、図には明確な論理性が生まれてきます。よけいな情報が省かれて、骨格だけが見えるようになったからです。
・箇条書きにした情報をマルで囲っただけで図解を終えてしまう人が時々いますが、情報同士の関係を考えることがより深い理解につながりますので、できる限り構造的に表現することを試してみてください。
・図を使って概観を示してから、文章を使って細部を記述していけば、相手が誤解することはほとんどなくなります。文章と図解はセットになると想像以上の力を発揮します。
・使える接続詞の種類が増えてくると、文章表現に自信がわいてくるでしょう。(中略)
順接 そして・それから
逆説 だが・しかし・けれども・ところが
因果 ゆえに・そこで・それで・したがって
並列 および・また・ならびに
要約 つまり・要するに・すなわち
反復 すなわち・つまり・いいかえれば
敷衍(ふえん) したがって
理由づけ なぜなら・そのわけは
例示・比喩 たとえば・まるで・あたかも・いわば・ちょうど
補足・添加 なお・もっと・さらに・しかも・そのうえ
転換 さて・ところで・では
対比・選択 それとも・または・あるいは・一方
●書籍『図で考えれば文章がうまくなる』より
久恒 啓一 著
PHP研究所 (2005年9月初版)
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