このページは、書籍『仕事術』(森 清 著、岩波書店)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・常識的に「公私混同」は悪であると思われている。しかしわたしは、厳密にはそうは考えないで仕事をしてきた。
・公私融合の仕事術三原則(中略)
第一は「ことの本質を見抜くこと」である。たとえば、仕事の本質は何か。働きと生活の場で、生かし生かされることを体験し、そのことから社会的人間としての務めが仕事であるいうことを知るように、絶えず仕事の中でもものごとを考え続けたい。
第二の原則は、「全体像を見通す力を持つ」こと。正しい判断は全体像を見ることで可能になる。(中略)
第三の原則は、「対立項で問いを立て、その対立項を融合させて新しい価値を生むように努める」ことである。
・会社は、「君は今何ができるのか、何をしたいのか、その理由は」というように聞いてくれればいい。そう主張する若者がわたしの周辺に増えている。それならばかなり本音を言え、互いにメリットがあるというわけだ。
・仕事術の基本となる四つの技術、つまり「手の技術」、「縁の技術」、「知の技術」、「育む技術」
・仕事を覚える手順
仕事は「見る・する・知る」の三段階で覚えていくのがいい。また、それぞれの間に「考える」を加えるとその仕事を早く自分のものにできる。
・木を削る。その削るという作業を細かく教えてしまうと、削る作業のなかで削るその人が自分で感じ取らなければならない仕事にまつわる様々なことを学べなくなる。
・専門家の探し方(中略)
わたしは、科学技術の文献から探ることが多かった。日本科学技術情報センター(JICST)という団体は、コンピュータを使ってデータベースからかなり多岐にわたる科学技術の文献情報を提供してくれる。
・仕事を覚えさせる知的メカニズム(中略)
①手順を教える
②手は貸さない
③壁を乗り越える努力を見守る
④困難さを実感し、パニックになるか、放棄する寸前で示唆を与える
⑤本人の発見と思わせるように仕向ける
⑥考えさせる
⑦記録させる
⑧全体を理解させる
⑨システム化させる
⑩教えさせてみる
⑪もうひとつの方法を考えさせる
⑫他人に認めさせる方法を考えように支援する
●書籍『仕事術』より
森 清 著
岩波書店 (1999年11月初版)
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