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服部 哲弥 氏 書籍『Amazonランキングの謎を解く』より

このページは、書籍『Amazonランキングの謎を解く』(服部 哲弥 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・アマゾン書店の(上位以外の)ランキング大原則

●毎時1回更新
●全部で約100万位ないし数百万位まである
●誰かがアマゾン書店で注文すると、直後のその次の更新で一気に上位へ(数値が減る)
●それ以外は下位へ(数値が増える)
●最近の売れ行きを考慮
●同一時刻に一つの順位の本は1点限りで、順位の数値に欠落はない


・和書総点数をパラメータの一つとして統計的に推測したが、実質動いているのは(1年程度のあいだにアマゾン書店で1冊でも売れるのは)100万点前後である。いずれにせよ、約100万ないし300万の巨大な順位が時々刻々動いている。


・アマゾン書店で売れ行きちょうど10万位の和書は、アマゾン書店で1週間ないし2週間に1冊程度しか売れない。アマゾン書店にある大半の本、言い換えると、平均的な普通の本は、アマゾン書店では平均的には1週間に1冊売れない。


・端的に要約するとアマゾン書店のランキングは流行を反映する大規模な順位であり、下位から上位への極端な時間変化が特徴的な現象として見られる。


・ランキング(中略)

モデルだが、根幹は単純も単純、「最後に売れた順に並べる」という規則である。これが本書で紹介する種々の数学的な結論を導く「第一原則」である。


・アマゾン書店のランキングに関する大原則の残り、最近の売れ行きを考慮することと、同一時刻に同じ数値の本は1点限り、という点は、確立順位付け模型に完全に対応する。


・アマゾン書店のランキングが見ているのは注文であって売上ではない。1回の注文で同じ本を2冊以上注文してもランキングの変化としては1回扱いである。


・本書はあまたあるビジネス指南書ではなく、地味な数理的研究の書である。


・インターネット時代のロングテールビジネスモデルの先駆的な例として取り上げられたこともあるはずのアマゾン書店が、品揃えの小さい、普通の書店と同じく、少数のビックヒットで収益を上げていることがわかった。


・ランキングの値と最後に売れてからの経過時間の関係

 順位    最後に売れてから

70万位     72日
60万位     41日
50万位     26日
40万位     16日
30万位      9日
20万位     4.5日
10万位     36時間
5万位      13時間
4万位       9時間
3万位       6時間


・上位ランキング値と注文頻度の関係

 順位     平均注文時間間隔

10位       5秒/冊
100位      1.5分/冊
1000位     30分/冊
1万位      7.5時間/冊


●書籍『Amazonランキングの謎を解く~確率的な順位付けが教える売上の構造』より
服部 哲弥 著
化学同人 (2011年5月初版)
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