このページは、書籍『新聞が面白くない理由』(岩瀬 達哉 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・「社会の木鐸(ぼくたく)」とは、言うまでもなく「新聞」の代名詞として使われる言葉である。世に警告を発し、社会を正しい方向に教え導くと解されている言葉
・現在、都が「記者クラブ」に発表する情報は、年間四〇〇〇件を超えている。しかも、それら膨大な情報が都側のペースで発表されているとなると、記者が独自の問題意識で記事を書くことなど、まず稀なのではないだろうか。
・日本新聞協会が行った「第一二回新聞信用度調査」
・同調査(※「第一二回新聞信用度調査」日本新聞協会)の、購読理由の分析結果を見ても、「新聞」が魅力ある商品となっていないことが明らか(中略)
「記事内容」に魅力を感じるからではなく、「戸別配達制度」があるから「新聞」を定期購読しているという読者によって、日本の「新聞」は世界に例を見ない発行部数を弾き出してきたことになる。
・「新聞」は、「記者クラブ」に依存した官報的紙面作りから脱却する必要がある。
・「新聞」は、「読者の知る権利」への奉仕よりも、官公庁との関係強化を優先させている。(中略)
読者は、官公庁などの都合のいい情報が満載された「新聞」を読みたいのではなく、社会の基本的問題を掘り起こし、提起していく意欲と筆力を「新聞」に期待しているからだ。
●書籍『新聞が面白くない理由』より
岩瀬 達哉 著
講談社 (1998年6月初版)
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