このページは、書籍『人生は「引き算」で輝く』(野口 嘉則 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
------ ストーリーの展開 --------------------------------
会社の中で役職とお金を手に入れた。会社の中では、権力と発言力と影響力を得た。上等な服を着て、スポーツカーを買い、単車を買った。高級店で料理を食べるようにもなった。
ところが、信頼していた部下が辞めたい言い、彼女が分かれたいと言う。さらに部門長として、大きな判断ミスを二度も連続して、小さな部署の主任に左遷となった。つまり、足し算から引き算へと変わっていったのです。そこで気づいたことは・・・
------- ↓↓↓ 引用はここから ↓↓↓ ------------
・自分に自信が持てるようになったと勘違いしていましたが、私の自信は自分に対するものではなく、手に入れた地位や力に対するものでしかなかったのです。ニセモノの自信だったのです
・すべてを失ったなんて思っていたけど、自分は自分のままで、ここにいるじゃないか。子どものときから今日まで、自分は自分だ。自分以上でもないし、自分以下でもない。自分自身はどこも欠けていないし、何も失っていない。失ったのは、自分じゃないものだけだったんだ(中略)
私が失ったのは、私がそれまでにしがみついてきたものだったのです。
・会社からの評価を得てのし上がっていくよりも、自分自身が充実感と喜びを見出すことのほうを大切にするようになりました。私は初めて、心から仕事を楽しいと思うようになったのです。
・人は手に入れたものを「自分のもの」として所有したがります。自分が所有することに強く執着します。そしてその執着心ゆえに、手に入れたものと自分が別のものであることを忘れてしまい、その結果、それらと自分が一体化してしまうのです。
・私は、転職したいと言ってきた部下に対して、「あんなに面倒を見てやったのに、俺に相談もなく転職を決めるなんて恩知らずだ」と考え、彼に腹を立てました。(中略)
私は「自分の部下」だと思っていたのです。(中略)つまり、彼(中略)の人生を所有しようとしていたわけです。
・私たち人間は、いずれ死んでゆきますが、この世で所有したものは、何ひとつあの世に持っていけません。お金も財産も地位も名誉も権力も、何も持っていけません。(中略)
私たち人間がよろどころとすべきなのは、自分が何を所有するかということではなく、自分の命が何に喜びや充実感を感じるかということではないでしょうか。
・私は私のやり方で恩返しをすることにしました。一つは人の気持ちに共感することです。(中略)もう一つあります。それは感謝です。
・共感は自分と相手の命をつなぐのです。そして、命と命が響き合う。同じく感謝によっても、人と人はつながり、命が響き合うのです。
・妻は、私と死別したことで、私と過ごすことができなくなったことを悲しむとともに、私と過ごした一瞬一瞬の時間の尊さに気づきました。そして妻は、目の前にいる人とのひとときを心から大切にするようになったのです。
・空虚感を埋めるために、さらに物質的な豊かさや外見的な魅力や地位・功績などを追求し、それらに執着してしまっているのだと思います。
・感情を抑圧してしまうと、その感情は無意識層に蓄積し、定着してしまうのです。悲しみや喪失感などの感情は、感じて味わうことによって徐々に癒され、解放されていきます。思いきり泣くことによって、心の痛みを十分に味わうことができたときは、立ち直るのも早いものです。
●書籍『人生は「引き算」で輝く~本当の自分に目覚める話』より
野口 嘉則 著
サンマーク出版 (2012年2月初版)
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