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経済産業省の「書店の万引に関するアンケート調査」(平成14年6月、全国書店約2500店を対象に実施)によると、万引事例1件あたりの被害平均金額9433円。1店舗あたりの年間平均被害金額212万円とあります。
その7割は小中学生で換金するのが目的で、ひどいケースは数十冊も盗む例もあるそうです。そんな防犯対策に書店は、どの程度、お金がかかっているのでしょうか。書籍『日本の大事な話』(元木 昌彦 著、ロコモーションパブリッシング 刊)より、ジュンク堂書店の例をご紹介いたします。
二十四ある店舗で、警備員が六〇人くらいいます。それに人件費の三十万円くらい掛けていただいたら、毎月どれくらかかっているか、おわかりでしょう。それに、お客さんにわからないようなドーム型のカメラだとか、通過するとピッとなる警報装置だとか、警備員の費用だとか、捕まえたとき半日がかりで調書を取る費用だとか、そういう費用をわんさかかけても、決算には必ず一%強のロスが出ています。具体的には、三億円以上の被害が出ているのです。
ジュンク堂書店 工藤恭孝氏談
※書籍『日本の大事な話』より
元木 昌彦 著、ロコモーションパブリッシング 刊 (2005年11月初版)
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警備員の人件費だけでも月1800万円。利益率の低い書店の世界でこの人件費はあまりにも大きい。
※経済産業省の「万引に関するアンケート調査」資料はこちら
↑経済産業省のウェブサイトにあるPDFファイルが開きます。
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