このページは、書籍『発想の技法』(さとう 秀徳 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・どうすればアイデアが出るか
無理に出そうとせず、視点を変え、ヒントを得る(中略)
例えば、「DM(ダイレクトメール)代を節約する」というテーマがあるとき、ただ漠然と考えてもなかなかよいアイデアは出てこない。こういうときは視点を、例えば相手に移して考える。
そうして相手の立場に立って考えると、「DMでパンフレットをもらうのはいいが、分量が多く読み気がしない」などといったことがわかる。
・アイデア出やすいテーマと出にくいテーマ
悪い(アイデアの出にくい)テーマ → 良い(アイデアの出やすい)テーマ
◎抽象的、曖昧、不明確、わかりにくい ◎具体的、明確、イメージが湧きやすい
例) 経費の節減を図る 事務費を20%減らす
・変換・改良(中略)
姿勢や態度を変える。気持ちや気分を変える。
後ろ向き⇔前向き。
消極⇔積極。
悲観⇔楽観。
減点⇔加点。
弱気⇔強気。
量⇔質。
慎重⇔軽快。
受動⇔能動。
・比較発想(中略)
対照的な(反対の)もの同士や、似た(同種の)もの同士を挙げて比較し、相違点や類似点を明らかにする(中略)
自分のことがわかるには、自分のことばかり考えていてもわからない。他人と比べることにより自分の個性や特徴がわかってくる。あるいは、人間とは何かがわかってくる。日本のことを知るのは、アメリカや韓国などと歴史や文化や地理を比較すると、特徴がわかってくる。
・視野や興味を広げるための3原則(出る、会う、読む)。
①さまざまな旅をする・・・・・・特に非日常的な所へ行く。
②さまざまな人に会う・・・・・・特に異分野の人と会う。
③さまざまな本を読む・・・・・・特に専門外の本を読む。
・工夫のノウハウ④ ちょっとの工夫(中略)
滋賀県木之本町のいわね書店は小さな書店なのに、百科事典などの販売コンクールではいつも全国上位。その秘密は少年ジャンプとひと声。おかみさんはジャンプを配達するついでにパンフレットを置き、ひと声かけるという。
・効果のノウハウ④ Nの法則(中略)
説得してだめなときは、いったん引いて改めて説得するといまくいく。プレゼン、販売、口説きなども同様にして・・・・・・。強く押しておいて、サッと引き上げるのがコツ。そして、機を見てもう一度攻勢をかける。
・効果のノウハウ④ Nの法則(中略)
満員電車に乗るときのコツは、ググッと押したら、いったん力を緩め、もう一度ググッと押すことである。そうするとうまく乗れる。
・アイデアの選択(中略)
選ぶより、いかに捨てるかである。どんなに時間や労力をかけて出したアイデアでも、非常に気に入ったアイデアでも、だめなものはだめである。テーマの達成(効果や成果)を第一に考え、それに合わないアイデアはスパッと思い切る。発想は柔軟に、選択は冷徹に。
●書籍『発想の技法~創造的アイデアを生み出す実践技法』より
さとう 秀徳 著
日本能率協会マネジメントセンター (1994年10月初版)
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