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一つは、作家として生き残るためです。昨今の出版界は多産多死の状況です。その中で書き続けなければ残れないのです。二つめは、「質」に対して印税が支払われるのではなく、「量」に対して報酬が入るからです。夢の印税生活と言われることがありますが確率から見ても少ないのはいうまでもありません。小説家、鈴木輝一郎さんの書籍から詳細をご紹介したいと思います。
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書籍『何がなんでも作家になりたい!』
鈴木 輝一郎 著、河出書房新社より
・ひとつの目安としては、「自分の本が書店の棚から消えないうちに次の本を出す」のがベストではあります。もちろんこれは個人差があって、一年間棚差しで置かれるタイプの著者は年一冊のペースで腰を据えて書くことができますし、一ヶ月しか店頭に並ばない人では、限りなく月刊誌にちかい速度で書かないと生き残れないといったことがあります。(中略)
・同業者のなかでも忘れられる場合が多いのですが、小説家の収入は、質に対してではなく、量に対して支払われます。よく売れる作品を書けば、本が売れて重版がかかったり、映像化がされやすくなったりと、結果的に不労収入が増えるということです。ただし、売れるか売れないかは、店頭に並ぶまでは誰にもわからない。
●書籍『何がなんでも作家になりたい!』より
鈴木 輝一郎 著
河出書房新社 (2002年9月初版)
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