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ひすい こたろう 氏、白駒 妃登美 氏 書籍『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』より

このページは、書籍『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』(ひすい こたろう 著、白駒 妃登美 著)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・台風で壊れた石垣の修理、普通なら1ヵ月かかるところを「3日で修理できます」と宣言したのです。

(※豊臣)秀吉のアイデアはこう。三日三晩、昼夜問わずのチーム制をしき、しかも各チームのやる気を引き出すために、早く仕上げたチーム順に褒賞金を大きくしたのです。この工夫で見事に3日でやりとげました。


・人は不満をもっている人ではなく、楽しんでいる人の周りに自然に集まっていくものです。(※豊臣)秀吉が懐で温めておいた草履を信長に出すとき、(中略)喜んでくれるだろと、秀吉は、雑用係を楽しんでいたのです。


・夢に生きるとは、目の前のことをすべて受け入れ、そのときにできる小さな一歩を踏み出し続けること。

夢に生きるとは、大切な人たちを、ちゃんと大切にすること。チャンスはいつだって、いま、目の前にあるということです。


・夢と志は、何が違うのか。これは私の解釈ですが、“夢”は自分が実現したいもの。一方、志は、自分が実現できなかったとしても、ほかの誰かが代わりに実現してくれたら、それでいいと思えるもの。つまり、志とは、個人の夢を超えた想いです。(中略)


「for me」を夢とするなら、志は「for you」です。


・福沢諭吉の人生から思うこと。それは、与えられた環境こそが、実は自分という種を生かすには、最高の土壌なのだということです。自分の置かれている環境が、たとえ気にくわないとしても、一生というスタンスで眺めてみたときには、そこに意味があると。


・誰かから受けた恩を、別の人に送る。これは「恩おくり」と呼ばれ、江戸時代では普通に行われていたことです。「恩」が世の中をぐるぐる回ってゆくのです。


・未来は、過去にある。(中略)現代の賢者がソクラテスに学ぶように、現代のカリスマが松下幸之助から学ぶように。叡智はすでに過去にあります。そして、未来と過去はつながっているのです。


・「待ち合わせに少し遅れます」(中略)すると、こんな返信がかえってきたのです。「最近仕事が忙しかったので、本屋さんに来たのは久しぶり。本の香りの中で待てること嬉しいです」(中略)


和歌には、相手に恥をかかせない心遣いがありましたが、このときいただいたメールからは、相手の心に負担をかけないというやさしさが伝わってきました。


・足枷のなかでベストを尽くすといえば、われら吉田松陰です。逮捕され牢獄に入れられた4年間で、吉田松陰はなんと1460冊の本を読んでいるのです。


「獄にあっては獄の中でできることをする。獄を出たら、出てできることをする」

※吉田松陰の言葉


・近江の長浜城主となった秀吉は、ある日、領内で鷹狩をしていました(中略)


喉の渇いている相手には、まずは飲みやすいぬるめのお茶をたっぷり出し、喉を潤してもらう。そして、渇きが癒えたあとに、熱いお茶をゆっくりと味わってもらう。相手の様子を見て、その望むものを出す。この心配りに感心した秀吉は、その小姓を城に連れて帰り、家来としたのですが、この小姓が石田三成その人です。


・東日本大震災・・・・・・。トルコ人の人たちはすぐに動き出してくれました。被災地に救援物資を届けたり、宮城県で炊き出しを行ってくれたり。そして、こんなやさしい言葉がけまで。「喜びも困難も共に分かち合おう」


・日本人は、桜を、花が咲き誇っているときだけ愛でてきたのではないのです。風にはらはらと舞う花びらを“桜吹雪”と呼び、その散った花びらが水面に浮かび流れるのを筏(いかだ)に見立てて、“花筏(はないかだ)”と呼んだ。さらに、花が散ってしまった桜の木を“葉桜”と呼び、新緑の香りと美しさを愛でました。


散りゆく花びらをいつまでも惜しむのではなく、その移ろいを受け入れ、その一瞬一瞬に楽しみを見出してきた日本人。桜を見ると、私は、日本人の受容力を感じずにはいられません。日本人は、どんな状況でも、それを包み込み、受け入れ、幸せを見出してきたのです。


●書籍『人生に悩んだら「日本史」に聞こう~幸せの種は歴史の中にある』より
ひすい こたろう 著
白駒 妃登美 著
祥伝社 (2011年6月初版)
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