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読者が書籍を購入する際に参考にしている情報のランキングを紹介したい。
順位 |
項目 |
実数 |
% |
1 |
試し読み(立ち読み) |
535 |
49.8 % |
2 |
自分の好きな作家 |
463 |
43.1 % |
3 |
本の帯に書かれている内容 |
428 |
39.9 % |
4 |
作品のタイトル |
317 |
29.5 % |
5 |
新聞・雑誌等の広告・書評 |
290 |
27.0 % |
6 |
表紙のデザイン |
258 |
24.0 % |
7 |
口コミ(友人・同僚) |
255
| 23.7 % |
8 |
売れ筋ランキング |
213 |
19.8 % |
9 |
インターネット書店 |
183 |
17.0 % |
10 |
書店内のPOP広告(手書き) |
163 |
15.2 % |
11 |
テレビ・ラジオの番組・CM |
93 |
8.7 % |
12 |
駅・電車・バスの広告 |
77 |
7.2 % |
13 |
出版社のホームページ |
74 |
6.9 % |
14 |
SNSサイト |
70 |
6.5 % |
15 |
その他 |
53 |
4.5 % |
※経済産業省・日本出版インフラセンターより作成
※複数回答
1位は「試し読み」になったが、売る側からすれば本を購入際の一番のポイントはタイトルのはず。ネット書店における本の選択もタイトル。書店の棚に陳列するかどうかの一瞬の判断もタイトル。読者が棚から手に取るポイントもタイトルである。というのは、タイトルが気にならなければ手に取らないからだ。
衝動買いの読者の判断は、好きな著者は別にして本の中身を見て、更に著者の経歴も確認することが多い。特にビジネス書や専門書にその傾向が強い。
新聞・雑誌の書評・広告は、昔から読者の判断基準の基本でもある。但し、本によって広告掲載先の選別も重要で、発行部数に惑わされず見当違いのメディアに乗せても出版社の効果は薄い。
平積みされる書籍は3要素が必要である。1、デザイン 2、パッケージ 3、タイトル。この3つがないとほとんど人目につかず無視される。ポップや書店員のコメントは無いよりましだが、それほど効果は無い。出版社が作ったポップより、書店員がつくる手書きのがほうが良い。
SNSサイトでの口コミ(mixi・ツイッター・フェイスブック)は、本によって好き嫌いが出ているが関係者が期待するほど効果のないことが分かっている。出版社にSNSサイトを提案している企業は、自分たちのシステムが売れればいいだけの話で成功事例しか話さない。
過去に流行したアフェリエイトも、その本の説明内容にウソが発覚し、購入効果がなかった。他の商品はわからないが、書籍に関してSNSサイトへの掲載は投稿者の自己満足以外何もない。
寄稿 : 出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏
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