このページは、書籍『ヒマワリのかんさつ』(白子 森蔵 著、叶沢 進 写真、あかね書房)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・めはどこからでるのかな(中略)
たねはかわをつけたまま、めをだした。めとねは、たねのとがったさきのほうからでてきた。
・たねをまいた
三日め。たねのさきからめがでた。
四日め。ねが下のほうにのびた。
五日め。ねが四センチメートルになった。
七日め。めがねにおしあげられるようにして、地面の上にあたまをもちあげた。
・ヒマワリのせたけは、十センチメートルくらいです。(中略)この時期のヒマワリのおさないくきは、たいようのうごきにつれて、まわるのです。
・インクをすわせてから、くきをたてとよこにきってみた。インクののぼっていった管がよくわかる。ねからすいあげられた水や養分がこの管をとおって、葉やつぼみにはこばれる。
・ヒマワリは、二メートル十センチにもなりました。葉もどんどん大きくなりました。葉のつきかたをよくみてください。どの葉も日光を受けやすいように、たがいちがいにのびています。
・ちょっけい三十センチメートルもある大きなヒマワリがさきました。(中略)朝、ひる、夜と、ヒマワリの向きをくらべてみました。でも、花のむきはかわっていません。ヒマワリの花がは、たいようのうごきをおいかけるように向きをかえることはないのです。
・まっすぐにのびたくきにさいている花は、二千いじょうの花があつまってできていますが、えだわかれしたくきの花はいよそ六百から千二百くらいの数の花しかあつまっていません。
・ヒマワリの花の内がわには、たくさんのつぶつぶがならんでいます。このつぶのひとつひとつが、ひとつの花なのです。
・ヒマワリの花をほぐいてみた。花のある位置によって、さきぐらいがつがう。
・ひとつの花からとれたたね。大きな花だと、二千つぶぐらいとれる。
・日本にヒマワリがつたわってきたのは、いまからおよそ三百年も前の江戸時代、となりの中国から船ではこばれたといわれています。
・大きいたねのヒマワリから油をとるために、ロシアヒマワリがかいりょうしてできました。ふつうみられるヒマワリのおおくは、このロシアヒマワリです。カラーページでヒマワリといっているのも、ロシアヒマワリのことです。
・10センチメートルくらいのとき、たいようの向きといっしょにまわる。
・ヒマワリは、まだ小さいうちは、たしかにたいようのうごきにつれて、すこし向きをかえました。でも、大きくなって花がさくことには、このうごきはもうみられませんでした。花は、たいようの向きとまったくかんけいなく、あっちを向いたり、こっちを向いたり、なかにはたいようにせを向けるように、下を向いてさいているものさえあります。
・植物のくきには、もともとたいようの光に向かってのびる性質があります。(中略)この運動を向日性といい、植物がまだ小さく、成長がさかんなときほどつよくみられます。
・ヒマワリのたねをみると、大きくふくらんだかたいたねと、小さくてうすいたねがとがあります。ふくらんだかたいたねは、中の子葉のぶぶんに、たくさんの養分をふくんでいるので、じょうぶなめがでます。
・たねをえらぶには
水をいれたコップに、たねをいれてかきまぜます。しばらくしてうきあがってきたたねは、養分のすくない、かるいたねですから、コップのそこにしずんだおもいたねだけをまきましょう。
・上高地のふもと、波多村にヒマワリが群生している
●書籍『ヒマワリのかんさつ』より
白子 森蔵 著
叶沢 進 写真
あかね書房 (2005年3月初版)
ヒマワリのかんさつ (科学のアルバム)
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