このページは、書籍『お金をかけずに繁盛店に変える本』(富田 英太 著、日本実業出版社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・店舗経営の10の大間違い
大間違い!① 「小さなお店は、商圏を絞って地元密着でやるべきだ」
大間違い!② 「裏通りにあって、駅からも遠いような立地のお店はダメ」
大間違い!③ 「世間のニーズに合わせた商品・サービスじゃないと売れない」
大間違い!④ 「利益確保のためには経費節減、まずは仕入れや人件費をも見直す」
大間違い!⑤ 「原価率や人件比率には、業界の平均値がある」
大間違い!⑥ 「アルバイトは、やっぱり責任感がない」
大間違い!⑦ 「工夫して作ったチラシさえ配れば、集客できる」
大間違い!⑧ 「マニュアル通りの接客では、お客様は喜ばない」
大間違い!⑨ 「お店のオープンのときは、ど派手に宣伝する」
大間違い!⑩ 「資金がなければ、お店を繁盛店に変えることはできない」
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業界の「常識」でも小さなお店には「非常識」
・お店を繁盛店に変える優先順位
優先順位①番 経営者の意識変革
優先順位②番 自店の徹底分析
優先順位③番 経営理念の確立(あなたがなぜ、そのお店を経営しているか?)
優先順位④番 ブランディング施策立案(顧客があなたのお店を選ぶ理由を明確にする)
優先順位⑤番 事業計画の立案(5年中期、1年短期のお店の目標数値の決定)
優先順位⑥番 財務管理(事業計画に基づき、日々の数字の管理と調整)
優先順位⑦番 スタッフの採用業務
優先順位⑧番 スタッフ・組織のモチベーション管理と運営方法
優先順位⑨番 接客・サービス品質の向上
優先順位⑩番 既存顧客をリピートさせるための施策
優先順位⑪番 新規顧客の集客
優先順位⑫番 顧客単価の向上
・そもそもマーケットインの戦略は、予算がない場合は使えません。その理由は3つあります。
まず1つ目。小さなお店が、市場の9割を囲い込むということが不可能です。なぜならば、市場ニーズつまり需要のあるところには、必ず、供給元が集まります。供給元が集まると、結局その中から、資金力のある店舗に顧客が集中します。(中略)
次に2つ目。市場調査をして、顧客のニーズを知り、そのニーズに合わせて商品・サービスを開発するという行為は、想像以上に大きな予算が必要です。(中略)
最後に3つ目。そもそも、小さなお店が、ちょっとやそっと顧客のニーズを探ったからといって、本当の顧客ニースを把握できるわけがありません。
・マーケットインが小さなお店に向かない理由
①顧客の囲い込みが不可能(中略)
②市場調査には莫大な予算が必要(中略)
③大企業と正面衝突するのは無謀(中略)
結論:マーケットインは大企業のような、「強者」の戦略
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小さなお店は「プロダクトイン」を目指すべし!
・心理学で、1・3という数字は、その変化を見た人間が変化するかしないかの、境界線になる数字と言われています。つまり、値上げ価格を決定する場合は、値上げしたい商品・サービスの価格に1・3をかけた数字よりも低く設定してみてください。(中略)
逆に、値下げしたい場合は、今の商品・サービス価格を、1・3で割ってそれよりも低い価格を設定してください。お客様に、「安くなったなぁ」という印象を持ってほしいので、1・3で割った数字よりも低く価格を設定する必要があります。(中略)
現在価格 1000円
1.35倍 1350円 → 値上げの心理的抵抗が大きい
1.25倍 1250円 → 値上げの心理的抵抗が少ない
・採用のミスマッチを防ぐチラシの作り方(中略)
①あなたのお店の理念
②あなたが自店のスタッフに約束すること
③あなたが自店のスタッフに期待すること
④以上の条件にすぐわない人は、応募しないでほしいということ
⑤スタッフ全員笑顔の集合写真と、実際の現場で働いているスタッフの写真
・経営者は、そのスタッフの発言は意見なのか不満なのか、この2つを適切に判断する必要があるのです。(中略)お店をよくしたいと思ってスタッフの口から出ている発言は、意見です。一方、スタッフが自分のことを主体として発言しているのは愚痴です。
●書籍『お金をかけずに繁盛店に変える本』より
富田 英太 著
日本実業出版社 (2008年3月初版)
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