このページは、書籍『地域力だ!ボーイスカウト』(森屋 啓 著、日貿出版社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・世界のボーイスカウトは216の国と地域で、約2800万人が活動しています。これが国連加盟国194をこえる数で、世界の平和はボーイスカウトの仲間に託されている
・世界大会である「世界スカウトジャンボリー」は4年に一度開催されます。第21回世界スカウトジャンボリー(イギリス)は4万人規模で2007年に開催され、日本からは1500人以上が参加しました。
・2015年には第23回世界スカウトジャンボリーが山口県きらら浜で開催されます。
・「いつどのような事態であっても最も適した対応が出来るように、常に準備や訓練を怠りなく」ということを教えています。大勢のボーイスカウトが、この「そなえよつねに」の精神
・斥候のことを英語でScoutと言いますが、この言葉には先駆者や希求という意味合いも含まれます。
・この教育システムは8つの成功要素に分析されています。
①「遊びやゲーム」を取り入れ、子どもが発見と修行を行なう自然な方法である。
②「班」と呼ぶ子どもたちの小集団の共同体を取り入れ、異年齢縦社会の中で子ども自身が決定と行動と助け合いをする場である。
③「隊」と呼ぶ「班」をいくつか束ねたより大きい集団の共同体により、共同管理と民主主義の修行の場になる。
④「キャンプと自然での生活」により、自由な空間を確保し様々な現実と立ち向かうのに最適である。
⑤「おきて」と「ちかい」の実践におり、自発的に約束を守る機会や自己を超越した精神的進化への可能性が大である。
⑥「自己教育」を自然に行なうことにより、自律心と責任観念を養う。
⑦「神話―夢」を実現するための平和と世界兄弟愛という理想郷に建設者になる。
⑧制服や記章は「シンボル」であり、子ども自身の所属のしるしとなる。
ここで忘れてはいけないことは、「地域の子どもを地域の大人が背中(人格)を店ながら8つの成功要素を持ったボーイスカウト教育システムで指導(支援)する」という基本的枠組みの存在が大前提であります。つまり、地域の子どもと大人があくまでも主人公であって、「教育システム」は、ツール(手段)であるということの認識が極めて重要であります。
・ボーイスカウトを創ったB-Pは、晩年にボーイスカウトの偉大な功績が評価されて国王から男爵に叙せられ、ベーデン-パウエル・オブ・ギルウェル男爵となり、1939年にはノーベル平和賞に決まりました。
・ボーイスカウトとは、「自ら進んで幸福な人生を切り開き、社会の発展に貢献する有為な青少年の育成」を目的とする団体
・ボーイスカウトでは「絶対評価教育」をとても大切にしています。他の人との比較で良いとか悪いとか評価する「相対評価」ではなく、その子の能力の中でどれだけ努力をしたか、を評価する教育法です。ボーイスカウト教育の基本は「郡」の中の「個」を大切にし、つまり「隊長(指導者)と1人のスカウトとの関係!」の集積体なのです。
・宗教団体との関係
本連盟は、特定の宗教団体を支持せず、これらの団体からの制約を受けない。
・ボーイスカウトの教育方針のひとつに「進歩制度」があります。ボーイスカウトの最高位に位置するのが「菊章」であり、ベンチャースカウトの最高位は「富士章」、その一歩手前に「隼章」があります。
●書籍『地域力だ!ボーイスカウト~「そなえよつねに」をモットーに』より
森屋 啓 著
日貿出版社 (2011年5月初版)
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