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堀井 憲一郎 氏 書籍『いますぐ書け、の文章法』より

このページは、書籍『いますぐ書け、の文章法』(堀井 憲一郎 著、筑摩書房 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・漢字を減らせ。難しい漢字を使わない、ということだけではない。たとえば副詞はひらがなにする。全く、殆ど、恰も、殊に。まったく、ほとんど、あたかも、ことに。


・雑誌などで文章を書く場合、常に前提としているのは「読む人は私のことを知らない」ということである。これは、10年以上連載していても、私の前提は変わらない。毎週、必ず同じ雑誌を買っている人もいるだろうけれど、でも、たまたま買った人もいるはずだ。(中略)その人たちの興味にどう引っ掛かるか、というのが大きなポイントなのだ。


・見出しは「逆説」がいい。予想しない論理展開を見せるものを、逆説と呼んでいる。(中略)いっとう有名は逆説は「急がば廻れ」である。(中略)「急いでるから、本当は近道をしたほうがいいとおもうのに、遠回りをしろ、とはどういうことだ」とその言葉を聞いた人に疑問を抱かせるための手法である。(中略)


「痩せたいなら、おもいっきり食べろ」
「デブで汗っかきがモテる時代が来た!」
「日本は世界中から孤立したほうがいい」
「八百長がスポーツを発展させる」


・文章を書くかぎりは、人を変えるものを書かないと意味がない。それには明確に読者が意識されているほうがいい。どんな読者なのかをきちんと把握しておくことが、とても大事になってくる。読者は絞ったほうがいい。絞った相手に、本気で語ると、伝わる。


・雑誌にはデータ原稿とアンカー原稿というものがあって、取材した人が書くものが素材原稿で、それがデータ原稿と呼ばれる。(中略)アンかーマンという手練れのライターがいて、彼が素材原稿をまとめたり、手を加えたりして、雑誌のトーンに合う原稿に仕上げる。それがアンカー原稿。


・職人さんは、自分の技術を言語化していない。それで、よしとされている。


・時間軸に沿って書くのは、書き手の都合。もっと読み手の都合に沿って書きなさい(中略)旅の手記を、旅立ちから書かずに、おもしろい部分から書けるようになること。それが「読み手の立場になって書くこと」なのです。


・意味を調べるのはインプットのとき。アウトプットのときに辞書を使うな。辞書で確かめたくなった言葉は、その時点で捨てよ。それが、現場の教えです。(中略)文章は、身の丈に合った表現がいちばん人に届く。


・文章を書くときに、大事なのは“誰に向かって書いているか”を明確にすること(中略)誰に向かって、何を書くか、を考えるときに大事なのは“誰”に向かって、のほうだ、ということである。“誰”さえ決まれば、“何”はあとからついてくる。


●書籍『いますぐ書け、の文章法』より
堀井 憲一郎 著
筑摩書房 (2011年9月初版)
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