このページは、書籍『もう読みたい本がない!』(齊藤 祐作 著、幻冬舎ルネッサンス 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・書店の総数と、売り場面積について説明します。(中略)経済産業省(中略)アルメディア
・近年では読者の本離れが明らかに進行していると言えます。なお、図1-24では一世帯当たりの消費支出の内訳の変化を示していますが、これを見ると、通信費の消費支出に占める金額及び割合が、あの『Windows95』の発売された一九九五年を境に、急激な上昇を続けていることがよく分かります。また、同時に書籍及び印刷物(特に雑誌や新聞)の消費支出が、少しずつですが、着実に減少していることがよく分かります。
・通信費及び出版物の消費支出の推移(全世帯平均、一カ月)
1985年
全体の消費支出 273,164円
通信費 5,604円
通信費の割合 2.05%
出版物 3,631円
出版物の割合 1.33%
(中略)
1995年
全体の消費支出 329,062円
通信費 6,971円
通信費の割合 2.12%
出版物 4,585円
出版物の割合 1.39%
(中略)
2009年
全体の消費支出 291,757円
通信費 11,981円
通信費の割合 4.11%
出版物 4,166円
出版物の割合 1.43%
<出典:『家計簿年報』 (総務統計局)のデータを基に作成>
・個人経営の飲食店に行くと、次の①から③に示すものが、必ずどれか一種類以上置かれています。
①『週刊少年ジャンプ』(集英社)や、『週刊少年サンデー』(小学館)などの漫画雑誌
②『週刊新潮』(新潮社)や、『週刊文春』(文藝春秋)などのスクープ誌
③『スポーツ報知』(報知新聞社)や、『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社)などのスポーツ誌(中略)
サイゼリアや、ガストや、マクドナルド(中略)などの外食チェーン店が幾つか出店していますが、これらの外食チェーン店には、漫画雑誌や、スクープ誌や、スポーツ誌などが全く置かれていません。
つまり、個人経営の飲食店から大手の外食チェーン店への置き換えが進むと、これに比例して漫画雑誌や、スクープ誌や、スポーツ誌などが置かれなくなってしまうのは目に見えています。
●書籍『もう読みたい本がない!』より
齊藤 祐作 著
幻冬舎ルネッサンス (2011年10月初版)
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