このページは、書籍『心を知る技術』(ドクター・ジョン・F・ディマティーニ 著、フォレスト出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・何を、どうすれば、誰もが人間関係の達人になれるのか。本書『心を知る技術』は、まさにその答え=メソッドを明快に、そして段階を追って解説した、待望の本です。
・人は無意識のうちに、自分の価値観を相手に投影して、友人や恋人、子ども、同僚に対し、彼ら本人のものではなく、自分の価値観を繁栄した倫理やモラルに従うことを期待します。
でも、こうした期待を持つことこそが、失望や裏切られた経験を引き起こす原因となります。なぜなら、私たちは自分の内なる指針に従って生きるのであって、他人のものに従うことはないからです。
・「思い込み」を発見する10の質問(中略)
1.(新しい相手との)関係は、きっと私を幸せにしてくれる
2.運命の人と出会うことで、自分は完全になれる
3.正しい関係は永遠に続く
4.この困難を乗り越えさえすれば、その後は平穏になる
5.良好な関係を築くには犠牲が必要
6.最高のセックスは、付き合いの初期のときだけ
7.正しい関係では、努力は必要ない
8.誰かと一緒でなければ、自分は孤独になってしまう
9.子どもが結婚生活を完成させる
10.正反対の者同士がひかれあう
信じられないかもしれませんが、こうした考えはすべて幻想と誤りを含んでいます。
・神話#3:正しい関係は永遠に続く(中略)
永遠という神話を信じることによって生じる問題を2つあげると、
1.何があっても相手は自分と別れることはないという考えが、相手の存在を当たり前にしてしまう。
2.別れが訪れ、幻想が自然消滅した場合、ショックを受けて落ち込む(「でも、私たちはずっと一緒だと思っていたのに」)
・人は誰もが、自らの価値観に従って行動します。これは大事な原則ですから、心に刻みつけてください。人は、自分の価値観を相手に投じ、それに従ってほしいと望みながちです。このとき、人は他人の価値観を尊重することはありません。
・自分とまったく同じ信念を持つ相手を見つけさえすれば、何もかもうまくいくと思っているのかもしれません。私の研究によれば、まったく同じ価値観を持ったカップルなど絶対にありえません。価値観は指紋や声と同じく、個々に独自のものです。
・ケアレス(気にしない)、ケアフル(気にする)、ケアリング(思いやる)(中略)
相手の価値観に合わせて自分の価値観を伝える、と双方が心がけると、ケアリング(思いやる)関係を築くことができます。
・あなたの価値観は、人生の7つの領域------スピリチュアル、知性、仕事、お金、家族、人間関係、身体/健康------に表れます。
・私の経験によれば、男性のおよそ75%は、知性やお金、仕事を重視するのに対し、女性のおよそ75%は、家族、人間関係、身体/健康に注目する傾向があります。男性の25%は、女性と共通の関心を抱く傾向にあり、その逆も然りです。
・満たされた人生を送ることを邪魔する7つの怖れを紹介します。
1.信仰など精神的なよりどころに反する怖れ (悪い人だと思われたくない、地獄に堕ちたくない)。
2.知性が足りないことへの怖れ (私はあまり賢くない。資格や学位がない)。
3.失敗することへの怖れ (落第してしまう。失敗したらどうしよう)。
4.財産を失うことへの怖れ (私は無一文になるか破産するだろう。食べていけないのではないか)。
5.愛する人を失う怖れ (両親に勘当されるかもしれない、恋人と別れるかもしれない、子どもに嫌われるかもしれない)。
6.拒絶させることへの怖れ (みんなにどう思われるかに気になる、周りになじめない、誰も私と一緒にいたがらないかもしれない)。
7.身体的劣等感への怖れ (私はあまり背が高くない、たくましくない、見た目が良くない。それを補う気力もない)。
・あなたの価値観は、次のシンプルな12の質問に答えることで、明らかになります。
1.もっとも自分の空間を占めているものは何ですか?
2.もっとも時間を費やしていることは何ですか?
3.もっともエネルギー(情熱)を注いでいるものは何ですか?
4.よくお金を使っていること(物)は何ですか?
5.もっとも整理整頓してあるものは何ですか?
6.もっとも自分を律していることは何ですか?
7.何についてよく考えることが多いですか?
8.何について思い描くことが多いですか?
9.何について自問自答することが多いですか?
10.他人とどんな話題について話しますか?
11.どんなことに心ひかれますか?
12.どんな目標を立てることが多いですか?
・「私は自分の最優先の価値観は、すでによくわかっています。それは家族です」(中略)彼らの答えはこんな感じです。
------早朝1時間ほどスポーツジムに行く。それから、14時間仕事をする。その後、1時間あまりかけて妻(夫)や子どもと夕食をとる。夜は書斎で2時間ほどメールをチェック。残り6時間は睡眠。(中略)
◎最も時間をかけていること:仕事の成功、お金を稼ぐこと(職場で14時間)
◎2番目:人や社会とのつながりを保つこと(メールのチェックに2時間)
◎3番目(同率):家族(配偶者や子どもと夕食をとることに1時間)
◎3番目(同率):健康(スポーツジムでの運動に1時間)
・人間関係の達人とは、相手の価値観と自分の価値観を結びつけて、誰とでも、その人の理想に沿って会話のできる人です。
・人の持つすべての特性は、利益と不利益の2つの面を持っています。一面だけの特性はありえません。誰かが自分の価値観に照らして、好都合とか不都合と判断しない限り、すべてのものはニュートラルなのです。
・誰かを認めることができないと、私たちは、自分の信念体系を相手の人生に投影して、その人に自分のようになるよう相手を変えようとする傾向があります。
・愛する人、ソウルメイトを引き寄せる方法。それは自分を統合させること-----。つまり、自分を知り、自分らしくあり、そして、自分を愛することです!
・誰もが、素晴らしいと思う特性と、不快に思う特性の両方を持ちます、決して、不快な点より賞賛する点を多く持つというこなど考えないようにしてください。
・誰かに心酔すると、ネガティブな面が見えなくなり、憤っているうち、ポジティブな面が見えなくなります。
・普通男性は、目からの刺激によって性欲が高まりますが、多くの女性は触れることを好みます。だから、女性は性具を買い、男性はヌード写真を買うのです。
・どんな家族にも、表には表れない秩序やバランスが存在します。そして、失われるものはまったくありません。誰かの価値観が変わると、集団全体がそれを受け入れます。そしてそれぞれの特性が新たな形をとるようになり、他の家族や親戚の間に改めて振り分けられます。
もし両親のどちらかが、いっさい家事をせずに、家族との関係を絶ったとすると、残りの家族でその穴を埋めます。
●書籍『心を知る技術』より
ドクター・ジョン・F・ディマティーニ 著
岩元 貴久 翻訳
フォレスト出版 (2012年9月初版)
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