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冊子『東日本大震災 被災地からあなたへ』(One Step〈ワンステップ〉著、同社 刊)より

このページは、冊子『東日本大震災 被災地からあなたへ』(One Step〈ワンステップ〉著、同社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・地震から7日間、ライフラインはすべて止まっていました。精神的なショックや後片付けに追われて料理をする余裕もなかったので、その時はすぐに食べられるものが役立ちました。電気は7日目、水道は14日目、ガスは20日目くらいに復旧しました


・自分が生かされて、家族と一緒に食事をしたり、ゆっくり休む所があるのは、どれほど幸せか。


・電気がない生活。ガスは復旧まで1カ月近くかかりました。


・やっと開いたスーパーに買い出しに行き、3時間並んで、大根1本、白菜1株、ほうれん草1束を手に入れることができました。

・車の中には必ずブランケットを入れておくものだとつくづく思いました。


●わかったこと・よかったこと

*電気が回復してからも、物流はすぐに回復しないので品薄になる。

*パンや乳製品は日配なので、ストップする可能性大。

*電気が回復して活躍したのは、ホームベイカリー。パン類は品薄になる。

*ヨーグルトも品薄になるから、ヨーグルトメイカーも活躍する。

*圧力なべは、ガスと時間の節約になり非常時に有効。

*日本人は基本的に、米、味噌、梅干があればなんとかなる。

*停電のときは、冷蔵庫→冷凍庫→缶詰の順で食べる。

*普段から保冷剤を冷やしておくと、冷蔵庫が止まってもクラーボックスや発砲スチロールの箱に保冷剤を入れて「小さい冷蔵庫」ができるので、しばらくはOK。(中略)

*停電のときには、明るいうちにすべての食事を支度してします。野菜などがいっぱい入ったスープをたくさん作っておいて何度も食べた。ガスの節約にもなる。

*冷蔵庫の奥にストックしておいた一本の羊羹。甘いものは、心も癒すことがわかった。

*ライフラインが止まると野菜の流通が滞るので、乾燥野菜を作っておくとよい。

*日頃から食べ慣れたものや好物を非常食としてストックするとこは大切。

*非常時でも、お米は問屋さんに行くと手に入ることがある。

*アウトドア用の金属製コップは、そのまま火にかけて沸かせる。

*(中略)電気が復活するまでは、カセットコンロ、電気を使わないストーブが役立つ。(中略)

*使い捨てカイロを2個、哺乳瓶にあててマフラーなどで二重三重に包む。しばらくすると、人肌くらいになる。(中略)

*ヘットライトは両手が使えて便利。

*虫除けや使い捨てカイロなど、季節品は必要。(中略)

*寒い時の火鉢や七輪は助かった。石油、電気が無い場合も考えておくと良い。(中略)

*本は水平に飛ぶ。あたると血が出るほどの凶器になる。(中略)

*ペットボトルのふたに数個の穴をあけて、水やお湯を入れれば簡易シャワーに。(中略)

*おんぶ紐は大事。特に走れない子供やお年寄りを背負って助けると時に有効。(中略)

*トイレの問題は重要(中略)

*音楽には力がある!!


・(※車は)水没すると、電気系統がすぐダメになり窓が開かなくなるので、車が浮かんでいる間に窓を開けて脱出しました。


・これだけは守ってね

*ライフラインが停止した時

●ブレーカーをおとす。(電気が回復した時に火事になるのを防ぐ)

●ガスの元栓を閉める。(電気とガスが回復した時に火事や爆発を防ぐ)


*ライフラインが回復した時

●すべての電化製品のプラグを抜いてからブレーカーを元に戻す。(火事を防ぐ)

●ガスの臭いがしないことを確認してから電気をつける。(爆発を防ぐ)

●ローソクをつけない。(ガス漏れ注意)


・ライフラインが止まって何日もすると、なんだか甘いものが食べたくなります。お餅とゆであずきを食べたときは、「贅沢してるなあ。」と思いました。


●冊子『東日本大震災 被災地からあなたへ』より
One Step(ワンステップ)著
発行:One Step(ワンステップ)
A5判、66ページ
定価:700円+税
詳細は、河北新報社のウェブサイトへ
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20120918_09.htm