このページは、書籍『演出についての覚え書き』(フランク・ハウザー 著、ラッセル・ライシ 著、フィルムアート社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・他人の失敗に学べ。すべての失敗を自分で経験できるほど、人生は長くない。
ハイマン・G・リッコーバー海軍大将
・研究しすぎるな
「一言一句、そらで言える」と得意がる演出家は多いが、イメージを固めてしまう。あなたはセリフを覚えなくていい。俳優にまかせなさい。手探りでシーンを進めるぐらいの方が、発想の自由を保てることもある。
・作品の欠点を修復しようとするな。長所を見つけ、よい点を伸ばしなさい。
・演出家は助産婦である
・初期の通し稽古では、一度はまったくメモをとらずに見るとよい。劇の世界に没頭し、観客の視点で見てごらんなさい。全体的な印象に気をつけよう。
・演出家の三つの武器は「イエス」と「ノー」と「わからない」だ。
・悪い知らせは「BUT」ではなく「AND」で
よい例 「衣装が素晴らしい、それに(AND)帽子を浅く被ると、あなたの素敵な顔がよく見える」
悪い例 「衣装が素晴らしい、でも(BUT)帽子を浅く被らないから、あなたの素敵な顔がよく見えない」
・観客の目は動くものに向けられる
観客の視線を走査するには、ものを動かせ。目は必ず反応する。それが舞台演出の大原則。(中略)ただし、動きに音が伴う場合、周囲が何か起きているかにかかわらず、視線は音の鳴る方向に集中する。
・リチャード・ボレスラフスキーの(中略)『演技術入門------六つの練習課題』(樋口譲訳、早川書房、一九五三年、絶版)は必読です。
●書籍『演出についての覚え書き~舞台に生命を吹き込むために』より
フランク・ハウザー 著
ラッセル・ライシ 著
シカ・マッケンジー 翻訳
フィルムアート社 (2011/6/17)
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