このページは、書籍『ルネッサンスパブリッシャー宣言』(松本 功 著、ひつじ書房 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・本を出しただけで、売れなければ、給料も出ない(中略)
販売に歳月がかかるということは、印刷所・製本所に支払ったお金が回収できないこと、回収できないということは借金をしているということ、在庫の管理と場所の経費、売れなければ資産になってしまい売れていなくても税金がかかる。五年で売り切れるものなら、製作費がでるのは、三年後である。製作費と税金が先払いなのだから。
・出版を成り立たせるライセンス(中略)
図書館用の値段と個人が購入する時の値段は、別々にした方が、理屈にかなっていると思う。何人もが読む本と、個人が独りで読む本の値段が同じというのはおかしい。日本の場合、欧米と違いライブラリーエディションというものを作らないから、本の値段は一つしかない。
・「週刊読書人」も「図書新聞」などの既存の書評紙
・通常、目次というものは巻頭になるものであるが、本書では実験的にコピーしにくいブルーで、最後の16ページを印刷している。
●書籍『ルネッサンスパブリッシャー宣言~21世紀、出版はどうなるんだろう。』より
松本 功 著
ひつじ書房 (1999年5月初版)
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