FaxDMトップ > 会社案内 > 成功者の知恵 > 書籍『電子出版への道』(インプレスR&D 責任編集、インプレスジャパン 刊)より

書籍『電子出版への道』(インプレスR&D 責任編集、インプレスジャパン 刊)より

このページは、書籍『電子出版への道』(インプレスR&D 責任編集、インプレスジャパン 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・Q6 電子書籍のプロモーションはどうすればいいでしょうか?

A6 App Storeで電子書籍を販売している出版社によれば、タイミングよく集中的・多角的にプロモーションを展開することが大切なようです。App Storeは、新着アプリを1週間程度、トップページに表示する仕組みになっています。その期間中には、数多くの人が電子書籍の紹介ページを訪れる


・Q19 電子書籍にも再販制度はあるのでしょうか?

A19 電子書籍には、再販制度(著作物再販制度=再販適用除外制度)は適用されません。公正取引委員会は、「よくある質問コーナー(独占禁止法関係)」の「Q14 電子書籍は、著作物再販適用除外制度の対象となりますか。」(http://www.jftc.go.jp/dk/qa/index.html#Q14)において、「著作物再販適用除外制度は,昭和28年の独占禁止法改正により導入された制度ですが,制度導入当時の書籍,雑誌,新聞及びレコード盤の定価販売の慣行を追認する趣旨で導入されたものです。そして,その後,音楽用テープ及び音楽用CDについては,レコード盤とその機能・効用が同一であることからレコード盤に準ずるものとして取り扱い,これら6品目に限定して著作物再販適用除外制度の対象とすることとしているところです。
 また,著作物再販適用除外制度は,独占禁止法の規定上,「物」を対象としています。一方,ネットワークを通じて配信される電子書籍は,「物」ではなく,情報として流通します。したがって,電子書籍は,著作物再販適用除外制度の対象とはなりません。」としています。


・Q26 ソーシャルリーディングというものはどのようなものなのでしょうか?

A26 ソーシャルリーディングとは、読者どうしで読書体験を共有できるサービスのことです。たとえば、Kindleには「ポピューラーハイライト」という機能があります。これは、電子書籍のある部分に付けたハイライト(マーカー)を、同じ電子書籍の読者どうしで共有できるものです。


・「取次」のレイヤー

「取次」のレイヤーでは、モバイルブックジェーピーとビットウェイが大きなシェアを占めている。(中略)

モバイルブックジェーピー
大日本印刷系の電子書籍取次。(中略)

ビットウェイ
凸版印刷系の電子書籍取次。(中略)

デジブックジャパン
凸版印刷系の電子書籍取次。(中略)


・「書店」のレイヤーの代表的なプレーヤー

App Store  アップルが運営する(中略)
BookGate  廣済堂が運営。(中略)
BookLive!  ビットウェイの子会社がBookLiveが運営する(中略)
2Dfacto by honto 大日本印刷とCHIグループ、NTTドコモが出資して設立された新会社トゥ・ディファクトが運営。(中略)
honto  大日本印刷運営


・「通信キャリア」レイヤーの代表的なプレーヤー

NTTドコモ(中略)
KDDI au(中略)
ソフトバンクモバイル(中略)
各ISP


●出版社インタビュー

ダイヤモンド社

・電子書籍を出したことで、書籍にも好影響があったとお考えですか?

少なくてもネガティブな影響はないですね。まず紙の書籍の市場とiPhone/iPadの市場というののは、読書層がかなり違うようです。ですから、われわれとしてはマーケットが広がったと考えています。

※ダイヤモンド社 書籍編集局局長 今泉憲志氏


・『適当日記』の成功について(中略)

日記というのは、ひとつひとつが短いですから、とくにiPhoneで読むことに向いていたのだと思います。iPhoneで本を読むのって、電車で移動中のときとか、ちょっとした待ち時間とか、細切れの時間を使うことが多いですから。(中略)

※ダイヤモンド社 書籍編集局局長 今泉憲志氏


・『適当日記』は3年前に出した書籍で、書店での動きは、ほぼ止まっているといってもいい状態でした。そして、紙の書籍の実売は3万5000部くらいですから、電子書籍のほうが4倍近く売れています。紙の書籍の定価は1000円で、電子書籍が350円です。

※ダイヤモンド社 書籍編集局局長 今泉憲志氏


●書籍『電子出版への道』より
インプレスR&D 責任編集
インプレスジャパン (2011年4月初版)
※amazonで詳細を見る