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内田 勝 氏 書籍『「奇」の発想~みんな『少年マガジン』が教えてくれた』(三五館 刊)より

このページは、書籍『「奇」の発想~みんな『少年マガジン』が教えてくれた』(内田 勝 著、三五館 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・週刊二誌の創刊を命じられたのは、なんとその年の一月三十日だったという。そして、『少年マガジン』は三月末、『週刊現代』は四月はじめに創刊号が店頭に並んだから、前者の場合、準備期間は二カ月にも満たず、その間にスタッフ編成、誌名の決定、編集方針の策定、連載作品の企画立案、執筆者への原稿依頼、入稿、校了から、紙の手当て、印刷、製本、配本まですべてやってのけたわけ


・雑誌の身上(財産)は、一言にして、読者の好奇心を充たすことにある。好奇心とは、“奇を好む心”と書く。


・“力石徹の告別式”(中略)電通の親しくしていた広告マンが、「広告料に換算したら、まず三億円以上(当時の金額で)になるでしょう」(中略)と語ってくれた。


・好適手同士というものは、他のだれも判らない濃密な友情にも似た心情が時として行き交うものなのだ。


・“内田式アイディア案出法”(中略)

(1) まず、自分で何かを作ってみる。その問題は難しければ、難しいほど良いだろう。(中略)

(2) しばらくの間は(それが数日の場合も、数カ月の場合も、数年も場合もある。(中略))慌てて答えを出そうと焦ったりしない。(中略)

(3) ただし、自らに課した問題は頭の片隅でもいいから、しっかりと焼きつけておく。(中略)

(4) “答えの種”は自分の身近なところにある。(中略)

(5) 昼間の時間、日常の仕事に従事している間は、その当面する仕事だけに専念する。(中略)

(6) “問題を如何に解くか”(中略)に考えを巡らす(中略)“夜、床の中”(中略)

(7) 特に注意を要するのは、“夜、床の中”では、ひたすら考えることだけに集中して、そこで解答を得ようとしてはいけない。ぼく自身の経験では、真夜中に解答らしくものを得たように思っても、一夜明けると、それは馬鹿馬鹿しいものだったり、実行不可能なものだったり、あるいは“悪魔の智恵”に類するものだからだ。(中略)

(8) 朝、床の中で目覚めたら、(中略)ほんの数分間でいいから、身体を動かさず、床の中で、ただじい~っとしている。これがコツである。身体だけでなく、頭も休止状態にして、目を開けたままで瞑想する気分だ。


●書籍『「奇」の発想~みんな『少年マガジン』が教えてくれた』より
内田 勝 著
三五館 (1998年5月初版)
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