このページは、書籍『頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』(烏賀陽 正弘 著、PHP研究所 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・ピンチのときこそユーモアを(中略)
▼フランス人とイタリア人、それにユダヤ人が銃殺刑にされることになった。そこで処刑人が最後の食事に何が欲しいかを、それぞれに聞いた。
フランス人は、
「おいしいフランス・ワインとフランス・パンが食べたい」
と言ったので、それを与えて処刑した。
次にイタリア人は、
「大盛りのパスタをください」
と求めたので、それを食べさせた後に処刑した。
今度はユダヤ人の番である。彼は、
「大皿のイチゴが欲しい」
と言ったので、処刑人は非常に驚いて、
「なに、イチゴ!今、シーズンでないからないよ」
するとユダヤ人は応えた。
「じゃ、出回るまで待ちます」
(イチゴが出回るのは、相当先である。それまで、執行を延ばしてほしいと巧みに言っている)
・ユダヤ人ジョークの四大原則(中略)
①洒落や語呂合わせと地口(中略)
②どんでん返し(中略)
③矛盾があっても平気(中略)
④しっぺ返し
・ある男が友人と二人でゴルフをしていて、グリーンにまさに乗せようとしたとき、長い葬式の車列が通り過ぎた。そこで彼はスイングを途中で止め、帽子をおもむろにとって、深々と黙祷を捧げた。
驚いた友人は、
「こんな感動的な光景を見たのは初めてです。あなたはとても心のやさしい人ですね!」
「ありがとう。じつは、ぼくたち三十五年も結婚していたからね」
(見事などんでん返しである)
・お金を貸すと、どんなに親しい間柄や関係にあっても、きっちり返してくれたらいいのだが、約束の期日どおりになかなか返却してくれないことが少なくない。それを巡って、トラブルが、しばしば起こる。(中略)
このことをユダヤ人は「人に金を貸せば、敵を買ったことになる」という。(中略)
やむと得ず貸すにしても、そのことを承知のうですべきだと論す。
・▼サムが親友のソールに電話をかけた。
「ソール。オレは、今とても困っている。もう倒産寸前なんだ。すぐに現金が手に入らないと行き詰まる。どこから借金をしたらいいのか、すごく迷っている」
ソールは答えた。
「それを聞いて嬉しいよ。てっきり、オレに金を貸してくれと言うのかと思ったよ!」
(借金の申し出を、事前に体よく断っている)
・イディッシュ語とは、(中略)アメリカのユダヤ人にとって、母語ともいえるとても重要な言語なのである。(中略)
イディッシュ語とは(中略)ユダヤ人の言葉として、ヘブライ語と同じアルファベットと使い、右から左に書きながら、イスラエルでは公用語として認められていない。どこに国においても公用語としては認められず、母親から代々伝えられた、まさに母語(マザー・トング)なのである。(中略)
イディッシュ語の歴史は古く、約千年前、かつて中欧に住んでいたユダヤ人が、ドイツ語を聞き覚えたことにはじまるという。ドイツ語を中心に古代ヘブライ語や東欧語がミックスしたものである。
・人種のジョーク(中略)
スコットランド人・・・・・・けち、抜け目がない
アイルランド人・・・・・・喧嘩好き、大酒飲み、とんま
フランス人・・・・・・美食家、好色的
イタリア人・・・・・・臆病、好色的、情熱的
イギリス人・・・・・・礼儀正しい、遠慮がち、同性愛志向
アメリカ人・・・・・・明朗、自慢好き、現実的
ユダヤ人・・・・・・狡猾(※こうかつ)、商売上手、議論好き
※参考:狡猾(こうかつ)とは、ずるく悪賢いこと。kotobankのウェブサイトより
・ジョークを話す場合、その基本は、必ず前段(セットアップ)と、オチ(パンチ・ライン)の二つから構成されている
・ジョークを話すとき大切なことは、話している最中に自分から決して笑わないことである。無表情でいることだ。(中略)オチも言わぬままに、話し手が笑ったら興味が半減する。
●書籍『頭がよくなるユダヤ人ジョーク集』より
烏賀陽 正弘((うがや まさひろ) 著
PHP研究所 (2008年2月初版)
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