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目黒 考二 氏 書籍『本の雑誌風雲録』(本の雑誌社 刊)より

このページは、書籍『本の雑誌風雲録』(目黒 考二 著、本の雑誌社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・「本の雑誌」創刊号の印刷部数は500部である。そのうち100部は仲間うちに配ってしまったので書店売りは残り400部だ。


・紀伊國屋書店(中略)

「新宿にはどうして入れないの」と村松さんが言ったことがある。

「本店さんは創刊号のとき、断られたんです」「でも、うちでこれだけ売っているんだから、もう大丈夫でしょう。うちの実績を持っていってごらん」

そういうものかな、と思って翌週本店に行き、日比谷店の数字や他の書店の数字をデータとして提出したら、嘘のように一発で取引が決まってしまった。


・その日は日曜日だった。書店によっては仕入れ担当者が休みの店が結構あった。


・創刊号の定価は100円である。あとで原価計算してみたら、創刊号の原価は1部340円だった。(中略)つまり1部売るごとに270円ずつ損をするのである。なぜそんなことになったのかいうと、原価計算をしなかったからだ。


・新潮社の新刊案内を見せてくれた。「販売ジャーナル」はA5判の紙にその月の新刊書名を並べて書店に配布する新潮社のチラシ


・「本の雑誌」初期方針に、無理をしない。頭を下げない、威張らない、という冗談半分の3原則があったが、半分は本気だった。雑誌を長く続けるには無理をしないことがいちばんだと考えていた。


・「本の雑誌」の場合、次号が出たときに前号を清算する。返品を引き取り、実売分の請求をおこす。うちは隔月刊だから、それで2カ月後の入金になる。


・現在首都圏約200店の書店と直取引しているが、直販の限界は300~400店といわれている。それ以上になると繁雑になるだけでメリットがなくなるという。


・「つくり方があるなら売り方があってもいいな」と思ったことがある。出版販売に関する本はある。この業界でそれぞれ著名な人の書いた本であり、それなりに評価も高い。


●書籍『本の雑誌風雲録』より
目黒 考二 著
本の雑誌社 (2008年10月初版)
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