このページは、書籍『日本一心を揺るがす新聞の社説』(水谷 もりひと 著、ごま書房新社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・特に社説を書く論説委員はその中でも選りすぐりのエリート。やはり文章は知性と教養がほとばしろ、格調高く、闘うジャーナリスト魂を感じる。
・もし今、不幸のどん底にいるとしたら、それはもうすぐやってくる幸運の一歩手前なのかもれない、そう思いましょう。
・「しもやん」の愛称で知らせる下川浩二さんのセミナーに参加した。彼の第一声はこうだった。
「このセミナーは録音やビデオ撮影は一切お断りしておりません。ご利用はご自由に」(中略)
講演した内容が録音され、CDになってどんどん出回ることで、どういう現象が起きるかと言うと、そのCDが自分の「分身」となって営業してくれるというのだ。
・子どもには絶対言ってはいけない言葉があるという。「いつまで泣いているの、男のクセに」「もうお姉ちゃんなんだから、そんなことで泣かないの!」
淋しさや悲しみの感情は、出すべきときに、出すべき人に出さなかったら、いつかその感情は激しい怒りに変わる。「ありがとう」「偉いねぇ」「たくさん食べて大きくなってね」、そんな言葉が子どもの心の栄養だ。
・「たかが笑い」と笑ってはいけない・ユーモアやジョーク、ウィットに富んだ話には人生を豊かにしたり、心を明るくする力がある。
・人は、何か新しい存在を発見したり、認知したとき、名前を付けたがる。赤ちゃんが生まれたとき、新しい品種の花や作物ができたとき、新たな星や生命体を発見したとき、まず「名前を付けなきゃ」と思う。
名前とは存在そのもの。だから、「100種類の地球村」に住んでいる92種類の生物に名前がないということは、その存在が確認されていないということになる。
・<甘え>の究極の形は、子どもの存在を無条件で喜ぶことです。『何もない場所だけど、ここにしか咲かない花がある』というコブクロの歌の詩がありますが、我が家に生まれたこの子は、『ここにしか咲かない花』だという気持ちがあれば、子どもに伝わります
※臨床心理士の長谷川博一さん談
・小学生で『いい子』というのは、精神発達上、おかしいんです。子どもは自己中心的で、悪さをしたり、さぼったりする。それがその時期の本当の姿なんです
※臨床心理士の長谷川博一さん談
・自分の欲望のままに生き、その中でたくさんの失敗を重ね、時に親に怒られながら、分別のある大人になっていく。そのときにまたコブクロの歌が聞こえたらいい。「あの優しかった場所は今でも変わらず僕を待っていてくれますか?」
・戦争にはたくさんの原因があるのに、原因を一つに決めてしまうのは歴史に対する暴力だ
・「チャレンジド」とは、障害者を指す言葉だ。「努力を必要とする」という和訳に、「神様から挑戦すべき課題や才能を与えられた人」という意味が込められている。
・カー用品の専門店「イエローハット」の創業者で、「日本を美しくする会」の鍵山秀三郎さんは、新聞・社会面の暗いニュースは読まないそうだ。
理由は、「そういう記事を読んでも、それが後々自分の人生に何か参考になるとは思えないから」
・みやざき中央新聞は毎週月曜日発行のミニコミ誌です。(中略)実は、なんと、これが全国紙なのであります。と言っても、一般紙と違って、政治・経済・事件・事故といった暗いニュースは載っていません。いろんな講演を聴きに行きまして、面白かった話、為になった話、役に立ちそうな話、感動した話、心温まる話など、いい話ばかりが載っているのです。
●書籍『日本一心を揺るがす新聞の社説~それは朝日でも毎日でも読売でもなかった』より
水谷 もりひと 著
ごま書房新社 (2010年10月初版)
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