脇 英世 氏　書籍『アマゾン・コムの野望』（東京電機大学出版局 刊）より

このページは、書籍『アマゾン・コムの野望』（脇 英世 著、東京電機大学出版局 刊）から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。

・ジェフ・ベゾスは愛称で、正式にはジェフリー・プレイトン・ベゾスという。（中略）プレイトンは祖父の姓である。のちにマイク・ベゾスの養子になってから、ジェフリー・プレイトン・ベゾスになる。

・ヤフーという名は、『ガリバー旅行記』に出てくる人間の形をした獣に由来するという。だが、表向きはそうだとも言いにくかった。そこで、ＵＮＩＸ(ユニックス)のツールＹＡＣＣにヒントを得て、Yet Another Hierarchical Officious Oracleの略にした。直訳すると、「もう一つの階層的なおせっかいな神託」とでもなろうか。

・アマゾン・コム一人目のプログラマーとして採用されたのがシェルダン・J・カファンである。

・よく本を買う人と、よくインターネットを使う人のジャンルとは、重なる部分が多いといわれる。また、オンラインでの本の販売は、出版社にも多大の利益を約束している。なぜなら、オンラインならば消費者の好みに関する情報が効率的に集められ利用できるので、返本を劇的に減少させられるからである。

・一九九四年七月五日、ジェフ・ベゾスは新会社の社名を「カタブラ・コム」として、ワシントン州の法人として登記した。（中略）しかし、わかりにくい社名だとか、カダブラが解剖用の死体を意味するカダバーに似ているとシアトルの弁護士に言われて、三カ月後に「アマゾン・コム」に変更した。

・アマゾン・コムは実質的に、ほとんどの書籍をイングラム・ブックグループとベイカー＆テイラーの二社から仕入れている。この二社は一九九六年、アマゾン・コムの在庫購買の五九％を占める最大の供給業者であった。

・アマゾン・コムは「地球最大の本屋」でなく、別の表現「地球最大の選択を提供する会社」や「地球最大のカスタマー中心の会社」を使うようになった。

・二〇〇一年七月ごろ、アマゾン・コムはイーベイに敗れ、オークション市場から総退却した。（中略）イーベイのオークション市場の占有率は五七・八％、アマゾン・コムは三・二％であった。二〇〇一年一月三〇日、アマゾン・コムは九〇〇〇万ドルの赤字を出し、全従業員の一五％にあたる一三〇〇人の社員を解雇した。アマゾン・コムはまた、ジョージア州マクドノーの配送センターとシアトルのカスタマーサービスセンターを閉鎖した。

・ほかの店に行って、競争相手を視察しろ、とサム(※サム・ウォルトン)は何度も言ったものだ。『あらゆる競争相手を研究しろ。欠点は探すな。長所を探せ』

・創業以来の総売上げと総利益

●書籍『アマゾン・コムの野望～ジェフ・ベゾスの経営哲学』より
脇 英世 著
東京電機大学出版局 (2011年6月初版)
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