このページは、書籍『「空腹で歩く」と病気にならない』(石原 結實 著、ソフトバンククリエイティブ 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・現代人は食べ過ぎと運動不足からくる下半身の衰えによって、さまざまな病気を引き起こしていることがわかります。いつも何となく体の調子が悪く、とくに午前中はダルい、やる気が出ない、という症状があったら、ぜひ朝だけの断食とウォーキングを始めてみてください。
・「空腹で歩く」だけでその効果はグンと高まります。たとえば、次のようなものが挙げられます。
●体温が上がり、余分な脂肪が減少する
●免疫力が最大限にアップする
●メタボの解消、ダイエット効果が期待できる
●体内の老廃物や毒素が排出され、血液がきれいになる
●高血圧・心筋梗塞・脳梗塞を予防する
●ストレスに強くなりウツの改善にも効果がある
●筋肉がつき、同時に骨も丈夫になる
・健康のためにと無理に朝食を摂ることで、逆に健康を損ねているケースは非常に多いものです。
・英語で朝食のことを「breakfast」(ブレックファスト)と言うことは、ご存知じのとおり。「fast」は形容詞として「速い」という意味でよく知られていますが、名詞では「断食」という意味があります。
「break」とは「止める」という意味ですから、「breakfast」とは「断食を止める食事」という意味が込められているわけです。
・お腹が空いたと感じたときは血糖値を上げるだけで、空腹感は治まります。ですから、食物をお腹に詰め込まなくても、血糖値を上げる糖分を補給すればよいのです。
簡単にいえば、氷砂糖やチョコレートを口に含むだけで、数分後には血糖値が上昇し、空腹感を抑えることができるわけです。
・実際に自分でやってみて、一番自分にフィットする、無理のない食事の抜き方が大切であり、長続きするコツでもあります。
・汚れた血液が滞った状態を「瘀血(おけつ)」といいます。(中略)東洋医学の分野ではとても重要なキーワードです。(中略)汚血であり、瘀血なのです。
・魚由来の動物性タンパク質ならOK(中略)
イワシやサバなどに青魚に多く含まれるのが不飽和脂肪酸で、頭がよくなるといわれる「EPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコザヘキサエン酸)」もその一種です。
こちらは体温より低い温度でも溶けてしまうので、体内に入っても長時間滞留することはありません。(中略)コレステロール値が高い人は、積極的に青魚を食べるべきです。
・朝食抜きぐらいがちょうどいい現代人(中略)
「昼はハンバーグだったから、夜はヘルシーに焼き魚で」などと思っている人も多いと思いますが、とんでもない、これで軽く2000キロカロリーオーバーです。これにさらに朝食や間食を摂っていたら・・・・・・。
・通常、人間の体温は36.5~37度。この体温で体内のさまざまな化学反応が行なわれ、それをアシストする多様な酵素も活性化します。体温が下がるとこれらの活動がスムーズに行なわれなくなり、体にさまざまな不調をきたすのです。
・体温を上げることが免疫力アップへの近道であり、体温が1度上昇すると、免疫力は一時的に5~6倍になるといわれています。
・うつの人は午前中不調で午後は回復する傾向にありますが、これも午後は気温や体温が上がり、脳の血流が良くなるからと考えられます。ですから、全身への血流が良くなる「空腹」は、うつに対しても効果があるという理論が十分に成り立ちます。
・血液の浄化は、空腹が効果的である
・【ニンジン・リンゴジュースのつくり方】(コップ3杯弱分)
① ニンジン2本(約400g)、リンゴ1個(約250g)をよく洗う。
② ニンジンはヘタを取り、リンゴは4つ割りにして芯を取る(どちらも皮は剥かない)。
③ ②をジューサーに入る大きさに切り、ニンジン→リンゴの順にジューサーにかける。
④ コップに入れ、噛むようにゆっくりと飲む。
・中国漢方のバイブルともいうべき『傷寒論』
・そばの実は色が黒くて硬く、体を温める性質があるのです。
・トロロそばにたっぷりのネギ、という組み合わせも下半身を強くして、老化を予防、改善するなど、健康増進に高い効果を発揮します。
・筋肉の70%は下半身にある(中略)
筋肉と血管は一体となり、大量の血液を循環させているのです。しかも下半身には全身の筋肉の約70%が集まっています。下半身の筋肉の衰えと並行して毛細血管も減少してくると、あなたの知らない、思わぬところにも暗い影響を落とすことになるのです。
・1日1万歩が目安となる理由
米国のバッフェンバーガー教授はハーバード大学の卒業生を対象に、年齢別の体活動量と死亡率の関係について十数年にわたる追跡調査を実施したことがあります。その結果、運動によって週に2000キロカロリー以上を消費している人たちは、それ以下の人たちに比べて死亡率が低く、心筋梗塞や狭心症などの心臓疾患を起こすリスクも非常に低いことを突き止めました。
週に2000キロカロリーということは、1日に換算すれば約300キロカロリーということになります。これをウォーキングで消費するとしたら、1日に1万歩以上歩けばいいことになります。
・ウォーキングの効果9カ条(中略)
①血圧の降下、脳卒中の予防(中略)
②心臓病の予防・改善(中略)
③ボケ防止(中略)
④骨粗鬆症の予防・改善(中略)
⑤腰痛・膝の痛みの予防・改善(中略)
⑥糖尿病・高脂血症・脂肪肝・肥満の予防・改善(中略)
⑦ストレス解消(中略)
⑧肺の機能強化(中略)
⑨足裏のツボ刺激
・わずか10分で1万歩と同じ効果の歩き方(中略)
「バランスウォーキング法」です。これは「ウォーキング研究所」を主催する駒崎優氏が考案した歩き方で、1日に1回3~4分、それを3~4回繰り返すだけですから、時間にすれば、10数分、それで1万歩歩いたのと同等の効果が得られるそうです。
基本の歩き方は、
①背骨をしっかり伸ばす
②お腹を引き締める
③着地はかかとから下ろす
※画像は書籍『「空腹で歩く」と病気にならない』から
・空腹時にウォーキングをするのは、さらに大きなメリットがあります。それは体内に蓄えているグリコーゲンや脂肪をエネルギーに変えて消費してくれることです。力士が朝起きてすぐに何時間も激しい稽古ができるもの同じ理由です。つまり、空腹時の運動は、脂肪燃焼を促進してくれるのです。
・早歩きだけでも寿命を延びる(中略)
医師、ストゥデンスキー氏が行なった実験結果を紹介しましょう。約500人の高齢者を対象に、日常生活での歩行速度を調べ、9年後に再調査したものです。
●歩くのが遅かった人・・・・・・77%
●中程度の人・・・・・・50%
●速かった人・・・・・・27%
数字は死亡率です。(中略)つまり、歩くスピードが速い高齢者ほど長生きしているのです。
・私自身、ウォーキング以外にも週に3回ベンチプレスとスクワットによるトレーニングを行なっています。ベンチプレスは無酸素運動で、ウォーキングは有酸素運動です。この二つを行なえば、白筋(骨格筋の外側に多い筋肉)と赤筋(骨格筋の内側に多い筋肉)のどちらも鍛えることができます。
・ウォーキングにプラスして行なう下半身の筋力アップにおすすめなのはスクワットです。
・入浴の7大効果
1 血行の促進(中略)
2 引き締め効果(中略)
3 肌に潤いを与える美容効果(中略)
4 浮力による痛みの解消(中略)
5 リラックス(中略)
6 病気の予防&改善(中略)
7 脳梗塞・心筋梗塞の予防 温熱効果により、血栓を溶かすために備わっているプラスミン酵素が増加する
・「頭寒足熱」も体温を挙げるうえでのキーワードです。頭部は温めず、足元(下半身)を温めるのは健康の基本です。下腹部は腰部、ふくらはぎ、足の裏などを温める(保温する)ことで体全体の体温を上げ、さらに保持することができます。
・弱ってきた下半身を強化したいなら、ゴボウ、ニンニク、ニンジン、レンコンのほか、たまねぎなどのネギ類、ヤマイモやサトイモをはじめとするイモ類など、土中でとれる根菜類を食べればいいのです。
・下半身を強くするヤマイモパワー
根菜類の中でも、とくにヤマイモは下半身強化に効果があるとされています。「ゴボウ5時間、ニンジン2時間、ヤマイモたちまち」などという俗諺(ぞくげん)もあるほどです。
・赤くて硬いニンジンには、体を温め、活性酸素を除去して免疫力を高める効果があり、感性症やガン予防、さらには強壮にも効果を発揮するのです。(中略)アメリカ科学アケデミーは、(中略)1日1本ニンジンを食べればガンは予防できる、ともいわれています。
・歯の形に合った食べ物を摂る(中略)
人間は8分の5の穀類と、8分の2の野菜、8分の1の肉や魚を食べる動物である、といえます。「歯の形に合った食物」を摂取することが一番体に良く、病気にならない
・「塩分を摂ることが健康に悪い」というのは事実ではない(中略)
塩分不足になると体を温める機能が減退しますし、新陳代謝も低下します。つまり生活の中で塩分が不足しないよう気をつけることが大事ということです。ただし、塩は精製されていない天然の塩を使うようにしてください。天然塩にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。(中略)
健康のためにミネラルがたっぷり含まれた良質の塩を選ばれることをおすすめします。
・世界一の長寿地域として知られる中央アジアのコーカサス地方(中略)1983年にWHO(世界保健機関)が認めた長寿地域です。じつは、彼らの日常が、まさに「空腹で歩く」を実践する生活なのです。
●書籍『「空腹で歩く」と病気にならない』より
石原 結實 著
ソフトバンククリエイティブ (2012年10月初版)
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