このページは、書籍『子どもを伸ばす甘えのルール』(信 千秋 著、総合法令出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・子どもは情緒が不安定になったときに、ダダをこねたり、癇癪を起したりするものです。それを大きな声で怒鳴って言うことを聞かせようとしてもまったく効果はありません。逆に、子どもの心のバランスをますます乱れていきます
・なぜお母さんへ甘えたがるのでしょうか。その理由は、お母さんの子宮の中の胎児の状態に戻って、保護と愛情を確認したいからです。その欲求を満たしてあげられるいちばんの方法は、お母さんと子どもの皮膚接触を増やしてあげることです。
・実は、赤ちゃんが甘えて泣くときと、お腹がすいて泣くときとでは、涙の味が違うのです。機嫌が良いときには、涙のツバも甘い味がするはずです。
・おっぱいはお母さんの食べ物やその日の気持ちの状態で、甘かったり苦かったりと、びっくりするくらい味が違うのです。
・子どもとの会話で一番多く使う言葉を順に挙げてもらいました。
①子どもを急かせる言葉・・・・・・35%
「早く」「急いて」「グズグズしないで」など。
②他と比較して、子どもを評価する言葉・・・・・・34%
「どうしてこんなことができないの」「他の子はできるいるでしょ」など。
③命令や指示、子どもの自己評価を下げてしまう言葉・・・・・・23%
「あれをしなさい」「これを片づけて」など。
④子どもに頼る、相談に乗ってもらうときの言葉・・・・・・5%
「○○ちゃんはどう思う?」「考えて知恵を貸してくれない?」
⑤ほめ言葉、子どもの自己肯定につながる言葉・・・・・・2%
「えらいね」「よくできました」「大好きだよ」(中略)
これでは親子の会話とは言えません。
・「言葉で言っても、言うことを聞かないから体罰をする」という考え方の根本的な間違いは、「では、体罰でも言うことを聞かなかった場合はどうするべきか」という問いかけがないところです。(中略)つまり体罰とは、大人が大人の都合によって最も楽な行動に出ていることを言います。
・バカと言いつづけると、子どもは本当にバカになってしまいます。(中略)心理治療の中に暗示療法というものがあります。暗示には大きな影響力があるものです。子どもは純粋なだけに、暗示に非常にかかりやすいのです。
・孤独を感じている上の子に、「愛されている実感」をインプットするには、どの子も平等に愛情をそそぐのではなく、その日そのときで一番親の愛情を必要としている子に、時間差で愛情をそそいでいきましょう。
●書籍『マンガでよく分かる! 子どもを伸ばす甘えのルール』より
信 千秋 著
総合法令出版 (2008年9月初版)
※amazonで詳細を見る
Copyright (C) 2003-2024 eパートナー All rights reserved.