このページは、書籍『愛は脳を活性化する』(松本 元 著、岩波書店 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・人はなぜわかり合えないのか(中略)
それはわれわれが、それぞれに生まれ育った学習体験の中で、脳の情報処理の特性を獲得し、脳の内部世界を作り上げるためであり、脳にそういう仕組みがあるからである。(中略)
したがって、人と人とのコミュニケーションは、「わかり合えない」ということがむしろ普通で、わかり合えることはきわめて稀だと考えることから出発すべきだろう。
・潜在記憶として存在する過去の痛み、苦しみ、怨念がその過去と似た状況の中で、それらの感情と結びついている言葉や行為などによって掘り出されたとき、われわれは思いもよらぬ言動をすることがある。(中略)
潜在的にふだん隠れているわれわれの内部世界が突然、顔を出すからである。
・優れたバイオリニストを数多く育てることで知られる鈴木慎一氏は、優れたバイオリニストを育てる方法として次のように述べられている(中略)
「親に言われて」ということが多いだろう。そうした子供に無理やりバイオリンを持たせても、決して上達しない。自分から弾きたいという気持ちにさせること、意欲を持たせることが、熟達への第一歩だというのである。
・ 喜怒哀楽の起源―情動の進化論・文化論
遠藤 利彦 著
喜怒哀楽の情動は,我々の生存を積極的に支援する合理的システムだ。情動はいかに出現し、進化してきたのか。
●書籍『愛は脳を活性化する』より
松本 元 著
岩波書店 (1996年9月初版)
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