このページは、書籍『編集入門~第4版』(園部 実 著、ダヴィッド社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・映像媒体が伝達するのは情緒であり、活字媒体が伝達するのは思想・政策だ。レーガンは、新聞を相手に政策論をブツより、TVで視聴者に笑顔を見せたほうがトクだと考えている
・編集という仕事は、大ざっぱにいって、つぎのような作業の総称である。
(1) 企画立案
(2) 原稿依属
(3) 依属原稿の整理、修正
(4) 取材、原稿執筆
(5) 絵、図面、写真の蒐集、選択、制作
(6) 紙面構成
(7) レイアウト(割付)
(8) 印刷工程の監理、校正
(9) 製本、仕上げの工程の監理
(10) 配布後の反響、批判、蒐集分析
※蒐集(しゅうしゅう)とは、よせ集めること。Weblio辞書より
・小見出しは何のために必要か。(中略)
第一は、読者が読むための整理上必要である。(中略)文の意図するところが、的確に伝えられれば理想(中略)
第二は、標題の補助的な意味で必要である。(中略)どんなことが書いてあるのか。それをよりつぶさに伝え、より強く読者をひきつける
・一ページを何段に分けて組むか(何段組にするか)。
一段に何行入れるか。
一行に何字入れるか(何字づめにするか)。
・レイアウトの構成要素(中略)
○標題の部分。
○挿絵、写真、図、表などの図版。
○中見出し。
○コラム(かこみ記事)。
○割りふられたスペース(本文のスペース、余白のスペース)
・とくに日本語には、同音異義語が多いから、耳だけをたよりに校正をすると、思わぬミスをしでかすことがある。たとえば、「校正」にしても、「構成」「後世」「厚生」「攻勢」「更生」などと異義語が目白押しである。
・紙の繊維の向き
手近にある印刷用紙をやぶってみるとわかるが、やぶれやすい方向とやぶれにくい方向がある。これは、パルプの繊維によるものだ。(中略)本ができ上がったとき、繊維の方向が、その本の上下にとおってないと、その本をひらいても、すぐにパタンとねずみとりのように閉じてしまう。机の上に両手で表紙をひらいておさえてみると、ピンピン突立ってします。そんなことのないように、繊維の方向は二とおりのものが製紙されている。
●書籍『編集入門~第4版』より
園部 実 著
ダヴィッド社 (1987年6月初版)
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