このページは、書籍『親の入院・介護が必要になったときに読む本』(豊田 眞弓 著、日本実業出版社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・親が倒れた!そのときどうする?(中略)
横に寝かす際、体や顔は横向きにしましょう。もし、嘔吐したり、場合によっては吐血した場合に、吐瀉物(としゃぶつ)などが気管に詰まる事態を避けるためです。
・救急車を呼ぶかどうか判断つかないときは、#7119(携帯電話、PHS、プッシュ回線)の「緊急相談センター」に電話しましょう。症状を伝えると、急を要するかどうか、救急車を利用すべきか判断してくれます。自分で病院に行く場合でも、夜間や週末のときには、救急外来の担当病院などを教えてもらうこともできます。
・救急で病院へ行くときに持っていくもの
●現金(お財布)
●健康保険証の準備
●飲んでいる薬(お薬手帳)
●かかりつけ医の診察券
●携帯電話(連絡先)
●患者の靴、上着など(ストレッチャーで運ばれるので)
●メモ帳・ペン
・入院中の不安や困りごとを聞いてもらったり、利用できる制度などをアドバイスしてくれる人がいると心強いでしょう。そんな頼れる存在が、医療ソーシャルワーカーです。
・医療費が払い戻される2つの方法(中略)
①現金給付、②現物給付の2つがあります。
・長期にわたる介護生活を乗りきるための6つのポイント(中略)
①介護される親の価値観や意思を尊重して接する(中略)
②「できない部分」をサポート(中略)
③一人で介護を抱え込まない(中略)
④公的機関はできる限り使う(中略)
⑤福祉用具は上手に使う(中略)
⑥介護者自身の健康管理を
・自己負担金が払い戻される制度(中略)
介護保険から支払われる分は、「高額医療合算介護サービス費」といいます。医療保険からは「高額介護合算療養費」が支給されます。
・要介護認定の流れ
●申請
本人または家族などが市町村の窓口へ(東京23区は区が窓口)
↓
●調査
自宅に調査員が訪問し、74項目などについて調査します
①心身の状況(中略)
②特別な医療に関する12項目
③日常生活自立度
↓
●判定
コンピュ-タによる判定(1次判定)
↓ 主治医の意見書
介護認定審査会(2次判定)
↓
●通知
通知が届く
申請から30日以内(中略)
原則として、12か月
初回認定は原則6か月
・介護保険で受けることができるサービスは、大きく、在宅サービスと施設サービスの2種類に分けられます。
・ケアプラン作成時のチェックポイント(中略)
□本人や家族の希望は取り入れられている?
□本人の状態や認知症の改善策が盛り込まれている?
□家族の介護の負担は軽減される?
□サービス内容や料金について、詳しく説明された?
□プランの内容は、本人または家族の家計に無理がない?
・在宅サービスの支給制度限度額と利用のめやす
要介護度 要支援1
支給限度額(1か月当たり) 4万9,700円
利用できる在宅サービスのめやす
●週1回の介護予防訪問介護(ホームヘルプサービス)
●介護予防通所介護または通所リハビリテーション(介護予防通所系サービス)
●月2回の施設への短期入所
・訪問介護事業者と契約する際のチェックポイント
□介護の手順など、希望を伝えたか?
□具体的な介護サービス内容を文書でもらったか?
□担当ホームヘルパーの名前、資格などを確認したか?
□緊急時の連絡先は聞いたか?
□ホームヘルパーがものを壊した、あるいは事故が起きたときの補償内容は確認したか?
□キャンセル料はどの時点でかかるか確認したか?
・特別養護老人ホーム(中略)
「とくよう」は、介護がなければ日常生活に支障をきたし、在宅では適切な介護が受けられない人の「生活の場」としての施設です。(中略)なかなか入所できず順番待ち
・介護老人保険施設(中略)
「ろうけん」は、「とくよう」が生活の場であるのに対し、リハビリなどを受けながら自宅に戻る「復帰」のための施設です。入所期間も、(中略)3~6か月がめやすとなっています
・「療養型ろうけん」は、「ろうけん」よりもさらに医療提供を手厚くしたものです。(中略)医療サービスのもと長期にわたる「療養」が必要な人が対象です。
・介護用ベッドは、介護保険の適用を受ければレンタルできるので、積極的に利用したいものです。
・ベッド選びはこうする(中略)
マットレスは、(中略)片手で押しても沈まないくらい張りのあるタイプだとベッドから立ち上がりやすく、寝返りも打ちやすくお勧めです。
・高齢者の中には食材を小さく刻みすぎると、何の食材を食べているのかわからないからおいしくないという人もいます。そういう場合には、大根やにんじんなどに煮物には隠し包丁を入れておくと、見た目はしっかり大根と認識でき、食べるときにはくずしやすく、食べやすくなります。
・ポータブルトイレの選び方のポイント
つかまって体重をかけてもぐらつかない、安定感があるもの
高さ調節ができるとベッドと高さがそろい移動がラクに
トイレの下部に足を引けるスペースがあると、上がりがラクになります
長時間座っていても疲れにくいように、背もたれがあるもの
フタをすると、椅子代わりになるタイプも
・尿失禁と一言でいってもさまざまなタイプがあります。(中略)
尿失禁には大きく分けて、腹圧性尿失禁(ふくあつせいにょうしっきん)、切迫性尿失禁(せっぱくせいにょうしっきん)、益流性尿失禁(えきりゅうせいにょうしっきん)、機能性尿失禁(きのうせいにょうしっきん)の4種類があります。その中で多いと言われているのは、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁です。
・高齢者の直接的死亡原因の1位にあげられる誤嚥(ごえん)性肺炎は、お茶や食べ物、唾液などが誤って気管に入ってしまって起こる病気で、口の中の汚れや微生物と関連していることがわかってきました。
・遠距離介護の交通費を節約するには?(中略)
ANA「介護割引」(中略)
JR東日本の会員制割引の例
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・親のために仕送りや保険料負担をするときには、税金面の特典があるので、忘れずに活用しましょう。まず、仕送りをしていると、「生計がひとつ」とみなされ、扶養控除を受けれる可能性があります。それは夫婦どちらの親に対してであっても同じです。
・できないことまで親の期待に応えようとしすぎないこと
・親の「健康ノート」を記入しよう(中略)
生年月日
血液型
■保険証など
健康保険証の種類・記号・番号
介護保険の番号
■かかりつけの病院・医師
病院名
電話番号
科・医師の名前
■アレルギーなど
・生年後見制度(中略)
生年後見制度は、認知症などで判断能力が十分でなくなった人の財産管理や生活面の監護などを、生年後見人などが行う仕組みです。役割は財産をきちんと監理することや、介護や生活面のバックアップをすることであり、介護や家事など実際の行為をすることではありません。
●書籍『親の入院・介護が必要になったときに読む本』より
豊田 眞弓 著
日本実業出版社 (2010年5月初版)
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