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桜井 章一 氏 書籍『運は「バカ」にこそ味方する』(ソフトバンククリエイティブ 刊)より

このページは、書籍『運は「バカ」にこそ味方する』(桜井 章一 著、ソフトバンククリエイティブ 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・人が利口ぶる理由は結局「認めてもらいたいから」である。親に、教師に、上司に、会社に、自分を認めてもらいたい。そうして人は、親や会社、さらには上司の顔色をうかがいながらどんどん利口ぶる。


・「もう利口ぶるのはこの辺で止めよう。そうすればもっと楽になる」本書の趣旨を簡単に説明すればこんな感じである。


・精神状態が前向きにあるということは、自分自身が“気持ちいい状態”にあるということである。何度も言うが、運やツキは“気持ちのいい場所”に集まってくる。つまり、「切り替え力」は自分自身を救ってくれるだけはなく、運やツキにも恵まれやすい状態にしてくれる


・そもそも、人は“悪い”とされているものには警戒心を抱くが、世間一般が“よい”としているものは無条件で受け入れてしまうところがある。


・「考えない」と「バカ」は違う。欲に惑わされることなく、シンプルに生きる。それこそが「考えない」ということであり、運やツキに恵まれる生き方なのだ。


・「誰かに認められたい」という気持ちを、自分の中から完全に失くすことはできないが、それを収めていくことはできる。それを私たちに教えてくれているのがハマちゃんであり、寅さんなのだ。

※映画『釣りバカ日誌』に出てくるハマちゃん(中略)
『男はつらいよ』の寅さん


・上の立場になった時に忘れてはならない姿勢がある。それは、「下のものから学ぶ」という姿勢である。(中略)


たとえば「できない」人たちを見て「何でできないんだろう?」と考えてみてほしい。そうやって思いをめぐらすだけでも、上の立場の人間の人生は深みを増していくし、さらには人間としての器も大きくなっていく。


・もし、会議に遅刻して会社をクビになったとしたら、しょせん君は会社にとってその程度の存在だったということである。怒られたり、解雇されたりすることを心配するよりも、「あいつが遅刻したということはきっと何か理由がある」と思われるような生き方を普段からしておくべきではないだろうか。


・見返りを求めれば、逆に自分が辛くなる。損得勘定にとらわれた現代人は、それがまったくわかっていない。「自分はこれだけしたんだから、これだけよこせ」という「=(イコール)」の関係ばかり求めても、実際に自分の思うような見返りが返ってくることはこの世の中では稀である。人それぞれに考え方も違えば生き方も異なるので、イコールの関係が成り立つわけがないのだ。


・我慢には「よい我慢」もあれば「悪い我慢」もある。よい我慢をしていればその我慢が実になることもあるかもしれないが、悪い我慢は続ければ続けるほどその人の人生を間違った方向に進ませる。


・我慢には「よい我慢」もあれば「悪い我慢」もある。(中略)

悪い我慢とは、自分に勇気がないことから生じるものである。たとえば会社の会議中、上司の意見と君に意見が食い違ったとする。どう考えても、会社のためになるのは君の意見である。しかし君は上司に盾突くことができず、上司の考えに迎合してしまう。

※迎合(げいごう)とは、自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること。kotobankのウェブサイトより


・楽になりたきゃ「弱さ」をさらけ出せ!


・自分をよく知るためにはまず、自分の短所を知ることである。自分の悪いところ、ダメなところを自覚すれば、他人からそのことを指摘されても「そうなんですよ」と素直に返せる。ところが、自分のよいところだけをいつも見ている人は、他人から自分の短所を指摘されてもそれを受け入れられない


・将棋の名人である羽生善治さん(中略)

こんなことを言っていた。「会長、人生って“そうめん流し”みたいなもんですよね」(中略)


求めずとも、待っていれば向こうからやって来るのに、なぜ世間の人たちはよそから奪い取ろうとするのだろうか。(中略)


つまり、肝心なのは「お、そうめんが流れてきた」と感じる感性を持つことである。どこかから奪い取ることばかりに血眼になっていたら、目の前にせっかくそうめんが流れてきたとしても、まったく気がつかないことだろう。


・私の麻雀は「得る」よりも「捨てる」を重視する。麻雀をするほとんどの人は「得よう」「儲けよう」、そんな意識が強すぎるあまり自ら墓穴を掘り、崩れていく。つまりは自滅していくのだ。


・私の麻雀は「得る」よりも「捨てる」を重視する。(中略)この「捨てる」作業こそが何よりも大切なのだ。なぜならば、「捨てる」ことにポイントを置いていくと、知らず知らずのうちに欲や損得といったものを捨てられるようになる。つまり、「捨てる」作業が的を射るようになれば、結果は自ずとついてくるのである。


・一般的な世の中の考え方は「結果がすべて」である。しかし私は結果よりも経過を重視する。


・恐怖を固定化しないためには、瞬時にその恐怖と対峙することである。「何が怖いのか」「なぜ怖く感じたのか」それを明確にすることによって恐怖は薄まっていく。結局のところ、恐怖というものは自分でつくっているだけのもの。


・「ミスできない」「失敗は許されない」そんな心境で何かを取り組めば力が生じ、体のあちこちに“硬さ”が生じ、結果としてミスを誘発する原因となってしまう。ミスも失敗もOK。そのくらいの感覚でいれば力みが抜け、頭も体も柔らかく保てるのである。


・結局、大人たちのいう「いい子」とは、自分たち大人にとって「都合のいい子」のことを指しているだけである。そうやって大人の都合を幼少期から刷り込まれた子どもたちは、本来子どもが持っている“子どもらしさ”を急速に失っていく。


●書籍『運は「バカ」にこそ味方する』より
桜井 章一 著
ソフトバンククリエイティブ (2013年6月初版)
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