このページは、書籍『フィンランド教育 成功のメソッド』(諸葛 正弥 著、毎日コミュニケーションズ 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・実現力がある人とない人の差なのではないか(中略)その差とは・・・・・・。
「できない理由探し」と「実現する方法探し」の差です。
・日本がインプット(暗記)の教育であるのに対し、フィンランドはアウトプット(表現)の教育であることがわかります。そしてこの頭の中で学んだ事柄を表現してカタチにするという学びのスタンスが、すでにアイデアをカタチにする「実現力」育成の土台になっています。
・「聴く」という行動は確実に相手に表現力に影響を及ぼします。聴くことを考えないで本当のコミュニケーションに辿り着くことはできません。
・今からできる聴く力の育て方(中略)
●「うなずき」をする(中略)
●「オウム返し」で共感を示す(中略)
●「要約」して相手に確認する
・コミュニケーションは目で見ることができません。とても抽象的でわかりづらく、誤解も生まれやすいものです。だからこそ、頭の中だけで理解していることに満足するのではなく、お互いの表現して、伝えたいことを確かめ合うことが大切なのです。
・「本気で取り組むことが格好悪い」「出世や成功などには興味がない」という若者は残念ながらとても多いものです。彼らはそうやって、本気で取り組まないことで、自らの能力の露呈を防ぎ、努力することを回避し、失敗した場合に対する予防線を張って、自らの表面的なプライドを守ろうとしているのだと私は考えています。
・教育研修や社員研修をしていると、必ず感じることがあります。それは「自分はお前の研修なんかじゃ変わらないぞ」という無言のメッセージです。他人のいうことを聞くことがそもそも嫌だ、とうことなのでしょう。では、このような方々は「より良く」を目指して自分自身を高めるための自己研鑽を本当にしているのか、と言えば、大抵の場合、何もしていないのが現状です。
・自分の授業は完璧だ、なんて思うようになったらもう終わりだよ。成長しなくなってしまうからね
・問題解決において重要なことは、でき上がった正解を見つけることではなく、自分たちの行動によって解決方法を生み出すことなのです。
・どんなことにでも「できない理由探し」は簡単にできるものです。やりたいと思う前に「できない理由探し」をしてしまえば、どんな目標も叶うことはありません。まずは、(中略)「どうすればできるのか」を考えれば良いのです。
・フィンランドの授業では「ミクシ」という言葉が頻繁に飛び交います。これは「なぜ?」という問い掛けなのですが、与えられた情報を盲目に覚えるのではなく、「なぜ?」という問い掛け、物事に対する理解を掘り下げてから、知識を吸収する習慣です。一つの事柄に対して理由を三つ掘り下げりことができたら、かなり物事を多角的に見つめることができるでしょう。
・聴く姿勢を良くするポイントは次の三つです。
●うなずく
●顔で表現する
●声を出す
・一説によれば、ただ聞いただけで仕入れた瞬時記憶の持続は七秒間しかなく、それを中期記憶、長期記憶として定着させるには、感情の動きも含めて脳を活性化させる多くの刺激が必要です。
●書籍『フィンランド教育 成功のメソッド~日本人に足りない「実現力」の鍛え方』より
諸葛 正弥 著
毎日コミュニケーションズ (2009年1月初版)
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