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書籍『地下鉄の不思議な話』(日本博学倶楽部 著, 編集、PHP研究所 刊)より

このページは、書籍『地下鉄の不思議な話』(日本博学倶楽部 著, 編集、PHP研究所 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・地下鉄の定義(中略)そこで国土交通省鉄道局に地下鉄の定義を尋ねてみたところ、驚くことに「地下鉄についての明確な定義はない」というではないか。つまり、何をもって地下鉄と呼ぶのか、決まっていないのである。


・地下を走る環状線を日本で探してみると、地上・地下を合わせてもわずかに三路線しなかい。東京のJR山手線と大阪のJR環状線、そして名古屋市営地下鉄の名城線だ。つまり、地下鉄では名古屋のものが唯一の環状線とうわけである。


・環状線(中略)

電車の進行方向を東京の山手線も、大阪の環状線も、ともに「内回り」「外回り」と表現しているのに対して、なぜか名古屋地下鉄の場合は、「右回り」「左回り」という表現をしているのだ。(中略)地下のため、ランドマークで内側と外側を確認することができない。そこで、路線図上、時計回りになる方向を「右回り」、反時計回りを「左回り」にした


・全国でただひとつ!地下鉄に存在する踏切(中略)

上野近くにある踏切は、日本で唯一の地下鉄の踏切である。ゲートにも書いてあるように、日本で最初に開通した銀座線の踏切で、市販の地図にも踏切マークがきちんと載っている。(中略)車庫へ行く線にある、営業中の銀座線はこの踏切を通過しない


・全国でもっとも距離が長い地下鉄路線は、東京都営地下鉄大江戸線である。総距離は四〇・七キロ。(中略)逆にもっとも短い地下鉄は、名古屋市営地下鉄の上飯田線だ。総距離は八〇〇メートルしなく、駅数はわずか二つ。


・大阪では、南北に延びた道を「~筋」、東西に延びた道は「~通」という。つまり、御堂筋線といえば、南北に延びた道である御堂筋に沿っている路線ということになり、大阪の地理に詳しい人なら、路線名を聞けば、だいたいどのあたりを通るのかが、すぐに理解できる。


・地下鉄の駅名「○△丁目」は東京で奇数番号、大阪で偶数番号が多い


・じつは、かつては東京にも偶数番号の駅があった。今の銀座線が開業した当初、現在の「表参道」は「青山六丁目」、「外苑前」は「青山四丁目」という駅名だった。似た名前の駅が続いてしまい、下車駅を間違える人が続出。そこでわかりやすくすために現在の駅名に改称した


・「津田沼」駅に至っては、「谷津村」と「久々田(くぐた)村」「鷺沼村」の一字ずつを合成した


・日本一を探せ
深~い地下鉄駅、高~い地下鉄駅(中略)

もっとも高い位置にあるのは東京メトロ日比谷線の北千住駅で、高さは地上一四・四メートル。もともとは地下一階にあったが、駅の改良工事にともなって三階に移動した


・地下鉄のエスカレーターは場所によって速度が違うのか?(中略)都営三田線の巣鴨駅である。(中略)年配者が集まる地域。そのような土地柄だけに巣鴨駅のエスカレーターは、安全上の配慮から毎分二〇メートルの速さになっている。通常、(中略)の速さが毎分三〇メートル


・ネーミングライツを利用している駅の代表格は東京メトロ銀座線の三越前駅だろうか。駅名に三越の名前を入れる代わりに、三越が駅の建設費を負担したといわれている。


・きっぷを裏向きに入れると改札を通れない地下鉄がある。それが、札幌地下鉄市営と仙台市営地下鉄である。(中略)仙台市営地下鉄でも、広瀬通駅や長町南駅といった一部の駅を除き、裏向きのきっぷでは改札を通ることができない。


・車内アナウンスでポルトガル語が聞こえる(中略)

名古屋の地下鉄に乗れば、何やらラテンな響きの車内アナウンスを聞くことができる。(中略)愛知県はここ二十年ほど、全国でもっともたくさんのブラジル人が暮らしている県となっているのだ。


・地下鉄のアナウンスで通勤客の心を癒す!?(中略)

名古屋市営地下鉄では、車掌による心のこまったひと言が好評だ。「お気をつけて行ってらっしゃいませ」「お帰りなさい」「今日もお疲れ様でした」など、シンプルだが気の利いたひと言が車掌から乗客へと贈られる。


・駅の売店
あの小さな空間で売り上げアップの工夫(中略)

たとえば、電子決済機の横にガムが置かれているのを見たことがあるかもしれない。これには、「ついで買い」を促す狙いがあり、この方法をとるだけで決済機の横に置かれた商品の売り上げが三割上がるというから驚きである。

・東京メトロでは、二〇〇四(平成十六)年から、駅構内や周辺地域など乗客案内を専門とする駅員を配置しており、彼らを「サービスマネージャー」と呼んでいる。(中略)一四駅。(中略)普通の駅員とは異なり、ベージュの制服を着ているので見分けるのも容易はなずである。


・始発の乗務員はどうやって確実に出勤しているのか?(中略)彼らは終電に乗務した後、始発駅の宿舎で仮眠をとり、ふたたび始発を担当する。つまり、始発担当者は、その前夜は自宅には帰れないというわけだ。


・地下鉄事業者は、さまざまな方法で寝過ごさない工夫をしている。たとえば、起床時間から五分以内にインターホンを通じて事務室に報告しないと、事務室から呼び出されたり、鳴っている目覚まし時計を押すとそれが管理センターに自動的に報告されるといった管理型から、特殊なベッドを使った強制的な寝坊防止型まである。


・地下鉄でマイルがたまる!?名古屋ならではのマイレージシステム(中略)

「manaca(マナカ)」も飛行機のマイレージ同様、地下鉄または市バスの利用金額に応じてポイントがたまるようになっている。乗れば乗るほどポイント還元率が高くなり、そのポイントを別途乗車料金に利用することができるのだ。


・札幌市営地下鉄では、レールが一本しか敷かれていない。モノレールでもないのに、なぜかレールが一本である。じつは札幌市営地下鉄は、日本で唯一のゴムタイヤで走行する地下鉄である。(中略)ゴムタイヤは騒音や振動が少なく、周辺地域の環境を守ることができる優れモノで、しかも加速や減速性能に優れているので、駅と駅の区間が短い都市型の車両にはぴったりだ。


※その分、電力費が高くつく。


・ホントに必要?トイレやワイパーつき車両の不思議(中略)

都営地下鉄大江戸線の場合、走行区間はすべて地下である。それなのに、大江戸線の車両にもしっかりワイパーがついている。これは、漏水に備えてのものである。


●書籍『地下鉄の不思議な話』より
日本博学倶楽部 著, 編集
PHP研究所 (2012年3月初版)
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