このページは、書籍『一歩先を行く 文章力』(田村 仁 著、明日香出版社 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・伝えたいことを、できるだけスピーディに伝える。これは、ビジネスコミュニケーションの大原則です。そのために、「簡潔な文章を書く技術」を習得することが大切です。
・分かりにくい原因は、次の2つに大別できます。
①不必要な情報が書き込まれている
②無駄な言葉が使われている
不必要な情報とは、「伝達する必要がない情報」です。(中略)
無駄な言葉とは、「情報の伝達のために不必要な言葉」です。
・最優先メッセージだけに絞れ(中略)
「書きたいこと」と、「伝えるべきこと」は、ちがいます。「伝えるべきこと」だけを書いても、肝心な点が伝わらない事態は、大いにあり得るのです。
・「伝えるべきことではないのに、つい書きたくなる」のでしょうか。その1つが、あなたのよく知っている(ためにひけらかしたくなる)「周辺情報」です。周辺情報に触れないようにすれば、最優先項目だけに絞られた文章になります。
・「最後まで読んでも何を言いたいのか、すぐには理解できない」点です。この状態を解決する簡単な方法があります。まず先に、「テーマや結論」を提示することです。
・意見と事実の見分け方
事実は、どのような状況でも不変。意見は、書き手によって変化する。
・読みたくなる文章を書くには、「可能な限り相手の感情を尊重する」態度が不可欠です。
・わび状の、最重要項目は、「過去の努力については、一切触れない」ことです。過去の努力について語ることは、結果として、自分の正しさを主張することにつながります。
・メールタイトルをキャッチーな言葉に変換してみましょう。TPOにもよりますが、たとえばこのようになります。
「ご連絡」 → 「ついに、決定!」
「ご無沙汰です」 → 「ご報告1件」
「お願い」 → 「お力をお借りしたく」
・よくあるメールの文末を、個性的でキャッチーな言葉に変換してみます。
「よろしくお願いいたします」 → 「次回も全力投球でがんばります!」
「楽しみです」 → 「期待してお待ちしております」
「ご連絡お待ちいたします」 → 「ご返信いただけると幸いです」
・「反発される文章の2大要素」(中略)
①内容への反発(中略)
②強制への反発
・箇条書き(中略)
①必要事項に漏れがない
②優先順位の整理が楽
③したがって、自分の考えの整理に便利
という恩恵にあずかれるのです。「箇条書き」を有効に利用するためには、まず、とにかく、思いつくままにメモすることです。
・話し言葉を使って文章を書く、3つのルール
①「友達と電話で話す」つもりで書く
②いつもの会話と同じスピードで、できるだけ短時間で済ます
③実際に声を出して、その内容を速記するといい
・短文ほど、心をつかみやすい(中略)
短文ほど長く記憶されます。また、短文ほど傾聴される傾向があります。短文自体すばらしい伝達手段なのです。
・人の心をつかむ「超短文」5原則
①伝える内容が魅力的
②一瞬でわかる
③不要要素がない
④誤解されない
⑤これ以上、短くできない
●書籍『一歩先を行く 文章力』より
田村 仁 著
明日香出版社 (2012年5月初版)
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