FaxDMトップ > 会社案内 > 成功者の知恵 > 書籍『自分の頭で考えるということ』(羽生 善治 著、茂木 健一郎 著、大和書房 刊)より

書籍『自分の頭で考えるということ』(羽生 善治 著、茂木 健一郎 著、大和書房 刊)より

このページは、書籍『自分の頭で考えるということ』(羽生 善治 著、茂木 健一郎 著、大和書房 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・茂木:そもそも注視点というか、眼球の位置としてどこを見ているかというとことと、自分の心の中で何に注意を向けているかということは、分けることができるんです。通常我々は、見ているものの中心に注意を向けているように思っていますが、実際には、たとえば気になる女の子がいた時、そっぽを向いているふりをしながら、女の子に注意を向けていることってあるじゃないですか。ですから「注意」と「注視点」とは、ずれるものなんです。


・羽生:新しい手が出てくるのは、今まであった手に対して何か違うアイデアが出たということですね。


・羽生:グーグルは、量が質に転化した一番わかりやすい例ですね。今まではいくら情報が溢れていたって、役に立たないものばかりでした。でもそれが莫大な量に達した時、もしかすると全然違うものに転化するかもしれない。たぶん初めてのケースなんじゃないか。


・記憶の引き出し方(中略)

羽生:きちんと理解していることはいつまでも覚えていられるんですが、中途半端にしか理解していないことは忘れやすいですね。


・羽生:初代の名人が襲名したのは四百年ほど前のことです。将棋が伝わったのは正確にはわかっていませんが、約一千年くらい前に日本へ渡来したのではないかと言われています。(中略)


茂木:将棋は元々は軍事シュミレーションみたいなものから生まれたと聞いています。最初はインドでしたっけ。


羽生:最初はインドの双六(すごろく)です。駒にも当時の要素みたいなものが残っていますね。「金銀財宝」ですから。


・茂木:覆面将棋をやったらどうなんですか? つまり相手が見えないという形で将棋をしたら。(中略)

羽生:ネット上でもよくやっていますけど、まあ相手が誰かは、結構わかるものです。(中略)指し方を見ればプロはわかりますね。覆面でも、匿名でも、


・過去を振り返る職業

茂木:面白いな。将棋って、おそらく最も過去のことを振り返っている職種なんだということがわかってきました。だって過去の棋譜だとか指し手だとか、常にそればっかり考えているわけでしょう?


羽生:ええ、常に思い出していますね。


●書籍『自分の頭で考えるということ』より
羽生 善治 著
茂木 健一郎 著
大和書房 (2010年9月初版)
※amazonで詳細を見る