このページは、書籍『あいづちひとつで会話がとぎれない話し方のコツ66』(北原 千園実 著、永岡書店 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・話し相手との「立ち位置」を上手に利用する(中略)
歩きながら横並びになって相手と話す時は、相手の心臓の位置とは反対側に立ちましょう。話しかける時には、右側から歩み寄ると、警戒心がほどけ、会話しやすい心理になります。なぜなら、人間は本能的に心臓を守る意識があるからです。(中略)
・話し相手との「立ち位置」を上手に利用する(中略)
カウンター席で並んで座る回転ずしや居酒屋、バーなどでも使えます。相手の右側に座るといいでしょう。
・話し相手との「立ち位置」を上手に利用する(中略)
商談で正面に座る時は、少しイスをずらして対角線に目線がくるようにしましょう。あいさつする時は、バッグなどを相手との間に置かないこと。バリアを張っているようになり、会話がはずみにくくなります。
・話全体の40%程度うなずくと、相手の好印象を与えられます。また、相手の気持ちに共感するような場面では、目に力をこめながら、首をゆっくりタテにおろすのがコツです。
・相手の言葉に驚いた表現をする時には、同じ言葉を2回繰り返すと、驚いている様子が相手によく伝わります。
「えぇ!? それでそれで?」
「そうなの? 見たい見たい!」
「いいわね! 教えて教えて!」
「ほんとうに? 聞きたい聞きたい!」
・男性は基本的に「モノ」に執着します。それに対して、女性は「ヒト」に執着します。たとえば、テレビを購入したい時、男性はそのテレビの画面の大きさ、性能など、「テレビそのもの」にこだわり、その情報を欲しがります。
ですが、女性はテレビそのものよりも、テレビをリビングに置いてゆったり旦那様とくつろげるかどうかなど、あくまでテレビを利用して、「自分とヒト」が楽しめるかどうかに執着するのです。
・自己紹介する際は、「現在」「過去」「未来」という観点から自分を語れるようにしましょう。
1.現在の自分・・・今、何をしているのか(今の会社に入った動機など)
2.過去の自分・・・これまで何をしてきたのか(過去の経験や経歴など)
3.将来の自分・・・これからどうしていきたいのか(将来の夢など)
・ネタを準備するときには、大きく3つの切り口を考えることができます。
1.自分のこと(出身、仕事、特技、ちょっとしたマイブーム、笑える失敗談、家族など)
2.相手のこと(仕事関係ならホームページ、個人ならブログやTwitter等の事前チェックなど)
3.一般的なこと(天気や社会現象など)
・相手との距離を縮める3つの方法をご紹介します。
1.相手は自分の「鏡」。相手のことを知りたければ、自分から情報を発信すること。(中略)
2.相手とは一定の距離を保って。(中略)
3.最初に「いいこと」ばかり言うのはやめましょう。「調子のいい人」と思われるだけです。
・心地よく話をしてもらう3ステップをご紹介します。
1.まず、うなずく(ええ、はい、そうですか、ふんふん、なるほど・・・など)
2.少し「間」を置き、話をうながす言葉を言う(それで? それから? どこでどうなったの?・・・など)
3.最後に、相手の言葉を手短に繰り返す(中略)
ポイント
○「うなずき、うながし、オウム返し」の3ステップで、相手に気持ちよく話し手もらう
・相手の本音や感情を引き出すキラーフレーズ(中略)
「それは○○だったでしょう」と言うだけで、ねぎらいの言葉になります。
たとえば、
「それは驚いたでしょう」
「それはご苦労されたでしょう」
「それはつらかったでしょう」
「それは困ったでしょう」
・「この人はこういう考え方なのか。そういう見方もあるかもね」と相手の気持ちを受け止めることが、会話を盛り上げるコツです。
例 「なるほど○○さんはそう思われるですね。それもひとつですよね」
・会話中の小さな「っ」は、相手の心をつかむ魔法のエッセンス(中略)
会話に小さい「っ」を入れてみましょう。会話が強調され、相手には「感情」がこもって伝わりやすくなります。
例
「この化粧品すごいですよ。一晩でお肌がぷるぷるになります」
→「この化粧品すっごいですよ。一晩でお肌がぷるっぷるになります」
「カサカサ」 → 「カッサカサの手がしっとりします」
・状況をイメージさせる言葉を使う(中略)
「いろいろ」「けっこう」「たくさん」「約」という抽象的な言葉ではなく、「68種類」「駅から7分」など、端数で示す実際のデータを挙げると、説得力と信ぴょう性がより増します。
・自然な笑顔に変わる「表情筋」の鍛え方
1.口を思い切りすぼめて尖られる(5秒間)
2.口を戻したら、今度は口角を外側いっぱいに引く(5秒間)
(「イー」と左右に口を伸ばす感じ)
3.ゆっくりと口を元に戻す
・「~してください」という言い方には注意が必要です。それよりもやわらかな印象を与える頼み方があります。それは、「この書類に目を通していただけないでしょうか?」など、「~していただけないでしょうか?」と語尾に依頼の「?」をつけます。
・例
「○○さん、急がせて悪いけれど(クッション言葉)、明日の朝9時の会議にこの資料が必要なので(理由)、今日中に資料をそろえてもらえないかな?(依頼)」(中略)
お願い事は「クッション言葉(お詫び、感謝)+理由+依頼」でやわらかい表現をすると、受け入れられやすい
・電話で好感を持たれる話の切り出し方(中略)
たまに、いきなり要件を話し出す人がいますが、これはマナー違反。電話の受け手は、もしかすると、ゆっくり電話で話している時間がないかもしれません。相手が話をできる状況にあるかどうかをまず確認することが大切です。
・相手がもっと話したくなる! 「あいづち」のあれこれ
*ひと言だけのあいづち
「なるほど!」 「はい」 「そうか!」 「ええ」 「うんうん」 「もちろん」 「うわぁ~」 「ほぉ~」 「ほんと!」 「すばらしい」 「よかった」 「すごい!」 「わぁ」 「おぉ」 (中略) 「そうなんですね」 (中略) 「たしかに」 (中略) 「~なんですね(~ですね)」 「そう思います」 (中略)
*あいづち言葉を重ねたあいづち
「それは、うれしいね」 (中略) 「たとえば、どういうふうに?」 「えっ! そうなの」 「ちなみに、○○さんはどうするの?」 「そうそう、そこなんだよ」 (中略) 「へぇ~。それで?」 「そうか、なるほどねえ」 「ふ~ん、そうなんだ」 「え~、すごい」 (中略) 「さすが、○○さんですね」 「なるほど、どうりで」 (中略) 「それは、よかった」 「やっぱり、○○さんは違いますね」
●書籍『あいづちひとつで会話がとぎれない話し方のコツ66』より
北原 千園実 著
永岡書店 (2011年11月初版)
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