このページは、書籍『日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし』(白井 明大 著、有賀 一広 イラスト、東邦出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・春
立春 (※りっしゅん)
雨水 (※うすい) (中略)
啓蟄 (※けいちつ) (中略)
春分 (※しゅんぶん) (中略)
清明 (※せいめい) (中略)
穀雨 (※こくう) (中略)
夏
立夏 (※りっか) (中略)
小満 (※しょうまん) (中略)
芒種 (※ぼうしゅ) (中略)
夏至 (※げし) (中略)
小暑 (※しょうしょ) (中略)
大暑 (※たいしょ) (中略)
秋
立秋 (※りっしゅう) (中略)
処暑 (※しょしょ) (中略)
白露 (※はくろ) (中略)
秋分 (※しゅうぶん) (中略)
寒露 (※かんろ) (中略)
霜降 (※そうこう) (中略)
冬
立冬 (※りっとう) (中略)
小雪 (※しょうせつ) (中略)
大雪 (※たいせつ) (中略)
冬至 (※とうじ) (中略)
小寒 (※しょうかん) (中略)
大寒 (※だいかん)
・季節には、太陽暦の一年を四等分した春夏秋冬の他に、二十四等分した二十四節気と、七十二等分した七十二候という、こまやかな季節の移ろいまでが取り入れられていました。
・立春 初候
東風凍を解く(中略)
東風とは、春風のこと。でも春風というのは南から吹く暖かい風のはずなのに、なぜ東風と呼ぶのでしょう? それはもともと七十二候が中国から渡ってきた暦であることの名残りです。中国で親しまれる陰陽五行の思想で、春は東を司るから東風と呼ぶそうです。
・蛤 はまぐり
雛祭りや結婚式に欠かせない蛤。この貝の殻のかみ合わせが、対のもの以外は合わないことから夫婦和合の象徴となり、慶事の食材になりました。旬は春ですが、冬も美味です。
・啓蟄 初候
蟄虫戸を啓く すごもりのむしとひらく(中略)
旬の魚介
鰆 さわら(中略)
一般には魚は頭がおいしいとされまますが、鰆はしっぽのほうが美味。
・立夏
初候 蛙始めて鳴く(中略)
にんじん
免疫力を高めるカロテンたっぷりなのが、にんじんのうれしいところ。ただし、アスコルビナーゼというビタミンCをこわしてしまう成分があるので、加熱するか、生で食べるときはお酢と一緒に食べると◎。旬は四月~七月、十一月~十二月です。
・立夏
次候 蚯蚓出ずる みみずいずる (中略)
○旬の果物
苺(中略)
ヘタをとってから洗うと、大切なビタミンCが流れてしまうので、洗うときはヘタをつけたままで。
・夏至 初候
乃東枯る なつかれくさかれる (中略)
○旬の魚
鮎(中略)
夏が旬。川によって味が違うといわれ、きゅうりに似た独特の香りがすることから香魚(こうぎょ)とも、骨ごと食べられるので。カルシウムやリンを豊富にとれます。
・立秋 末候
蒙霧升降す のうむしょうこうす(中略)
○旬の虫
おんぶばった
名前の通り、メスがオスをおんぶしている交尾の姿を目にする、おんぶばった。おんぶしているのがメスで体つきが大きく、おんぶされているオスはそれよりやや小柄です。交尾していないときでも、おんぶしていることがしばしば。子どものことは、親子かな? と思っていた人も多いのでは。
・秋分 初候
雷乃声を収む かみなりこえをおさむ
候のことば おはぎとぼた餅(中略)
秋分の日にお供えするおはぎは、春にはぼた餅と呼ばれます。この二つは同じもの。ただ昔は、秋に収穫したての小豆をそのままつぶあんにしたのがおはぎ、冬を越して固くなった小豆をこしあんにしたのがぼた餅、という違いはったようです。春の牡丹、秋の萩に見立てて、牡丹餅、御萩と呼びました。
・霜降 次候
霎時施す しぐれときどきほどこす(中略)
○旬の野菜
山芋(中略)
ひと口に山芋といって、日本原産の自然薯や大和芋、長芋など、実は600種類以上もあります。十月末~二月が旬。
・立冬(中略)
こたつ開きの日
江戸時代には、こたつを出すのは、旧暦十月の初亥の日と決まっていました。十月は亥の月で、亥は五行では火を司る水の気とされています。火事が多かった江戸の世では、亥の月の亥の日にこたつ開きすれば、その冬は火事にならずに済む、という縁起担ぎのような言いならわしがあったとか。
・小雪 初候
虹蔵れて見えず にじかくれてみえず(中略)
○旬の果物
りんご
「一日一個のりんごで、医者いらず」というほど、りんごは栄養がいっぱい。カリウム、カルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンC・・・・・・。(中略)ペクチンやポリフェノールを含む皮の部分も一緒にオーブンで焼いて、焼きりんごにしては。
・大雪 末候
鱖魚群がる さけむらがる
候のことば
鮭 さけ(中略)
時折、産卵期の成魚に混じって、まだ未成熟の鮭がとれるそうですが、鮭児(けいじ)といってめったにとれない高級魚です。
・小寒 初候
芹乃栄う せりさかう(中略)
○旬の日
つめきりの日
新年明けて初めて爪を切る日が、一月七日をされています。七草粥(中略)をつくる前に、七草爪といって、七草を浸した水に爪をつけてやわらかくしてから切ると、その一年間かぜをひかないといわれています。
●書籍『日本の七十二候を楽しむ~旧暦のある暮らし』より
白井 明大 (しらい あけひろ) 著
有賀 一広 イラスト
東邦出版 (2012年2月初版)
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