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書籍『原稿編集ルールブック~原稿を整理するポイント』(日本エディタースクール 編集、日本エディタースクール出版部 刊)より

このページは、書籍『原稿編集ルールブック~原稿を整理するポイント』(日本エディタースクール 編集、日本エディタースクール出版部 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。


・●約物の名称(中略)

【 】 すみつきパーレン,太キッコウ


・ノンブルと柱

ノンブルは各ページに表示する順序を示す数字、ページ付けの数字であり、柱は、各ページの版面の余白(最上端、最下端または前小口)に書名・章名または主要項目などを示したものである。


柱には、奇数ページに掲げる片柱(かたばしら)方式と奇数ページ・偶数ページの両ページに掲げる両柱(りょうばしら)方式とがある。両柱のときは、偶数ページに比重の大きい見出し(または書名)を、奇数ページには比重の小さい見出しを掲げる。

・書体とフォント

書体とフォントは似た用語であり混用されている。書体は、印字、画面表示のために、統一的な意図により作成された一組の文字や記号のデザインのことであり、フォントは、ある書体により作成された字形の集合である。


しかし、ある見出しにあるフォントを使用する。またはある書体を使用するといった場合、ある特定の字形の集合(フォント)を使うことは、ある特定のデザイン(書体)された文字を使うことであり、意味内容はほぼ同じである。


・内容の構成と順序(中略)

一般の著作物にあっては、多くは章・節・項というような構成をとり、大見出し、中見出し、小見出しというよに見出しを付けて分類整理する。


・見出しの種類

見出しは、多い場合でも3段階または4段階くらいが適当である。3段階または4段階くらいが人間にとって、最も理解されやすいといわれており、レイアウトの処理もしやすい。これより多い場合は、内容構成に問題があることが多いので、その必要性があるかどうかをよく検討し、見出しのレベルを変える、合併するなどの工夫をする。


・“索引”と“あとがき”の位置

わが国の多くの本は、あとがき・索引の順序としている。しかし、索引は本文に付属するものという考え方に立つならば、あとがきは索引の後におくと考えるのが妥当のように思われる。だが、今日では縦組の本に横組の索引を付けるという場合が多いので、このような場合には体裁のうえで、あとがきは索引の前におくようにすべきであろう。


・分かりにくい文章

一読して分かりにくい場合は、問題があることが多いので、その部分は注意してみるとよい。


・表現の工夫

10 分かりやすくする工夫(中略)


(1)専門用語について、読書対象を考慮し、用語解説を付ける必要はないか。また、注記などを付ける必要はないか。

(2)内容を理解しやすくするために、図や写真を追加する必要はないか。

(3)内容を区分し、それに見出しを追加する必要はないか。

(4)内容を理解しやすくするために、例えば年表や学ぶための文献一覧などを付録して追加する必要はないか。また本文の一部を付録として巻末に掲げた方がよい事項はないか。

(5)文章を読みやすくするためにリライトする必要はないか。


・原稿の読み方

原稿を読む際には、内容の点検か、表記の整理か、形式の統一か、といった目的をはっきりもって読むことが大切である。多くの点検事項を一度に行おうとしても無理があるものである。目的をある程度限定して、何回か分けて読むことも必要である。


●書籍『原稿編集ルールブック~原稿を整理するポイント』より
日本エディタースクール 編集
日本エディタースクール出版部 (2012年9月初版)
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