このページは、書籍『業界まる見え読本〈1〉コピーライターの実際』(仲畑 貴志 著、ベストセラーズ 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・当時、俗信で「土用丑の日には『う』の字のつくもの“うり・うどん・うめぼし”を食べると夏負けしない」と言われていたそうで、それをうまくうなぎに結びつけたのが源内だと松本剛『広告の日本史』はしています。
※源内とは、平賀源内さんのこと。
・コピーというのは創り出すんじゃなくて選ぶものです。チョイスする能力がすべて。コピーを一〇〇〇本書くとする。そのなかに良いコピーがあったとしても、それを選ばなければなんにもならない。せっかく良いコピーを書いてもね。
・コピーというのは創り出すんじゃなくて選ぶものです。チョイスする能力がすべて。(中略)作るというより何か出しているようなもので、出して選ぶ。だからチョイスする、選ぶ能力があれば、かなりのコピーライターになれると思います。
・だいたい一五段のスペースの広告というのは、コピーライターのなかでもかなりの上級の人がやっているはずです。そのスペースの仕事をもらえる人というのは、そう多くない。
・良いコピーを書くために(中略)
上級のコピーライターがやっているであろう広告をまず集めて、そのコピーを切り抜き、下から白い紙を貼って、そこに自分のコピーを書く。自分だったら、こうすると。
・広告ですることは、受け手の心とか思いに内在しているところにちょっと触れていくだけです。これは商品作りも似たところがある。
・良いコピーというのには、ひとつの、フレーズの言葉に良い言葉が一個入っている。それは、チャーミングなひと言であったり、ドキドキするような言葉だったり、なんだか変で気になってしかたがない言葉でもいいね。何かそういう要素をもつワンフレーズが入っているといいわけです。
・人間を知らないとデータは正しく読めない(中略)
あるときラーメンの広告を頼まれたことがあって(中略)
減塩ラーメンを買いますかというリサーチをした。すると、すごいデータがでたわけです。その数字を見ると、これはもう当然この商品を作るべきだというふうなデータです。しかし実際に売り出したら、売れなかった。こういうことがよくある。
これはデータの読み方を基本的に間違っているのですね。ラーメンを食べようとするときというのは理性をどこか脇に置いているとき。インスタントラーメンを食べるようなときに人間はね。
・<資料>コピーライター講座リスト(中略)
コピーライター 養成講座 日本放送作家組合(中略)
広告学校 マドラ出版(中略)
朝日カルチャーセンター(中略)
いろはコピー塾 インターナショナルアカデミー
●書籍『業界まる見え読本〈1〉コピーライターの実際』より
仲畑 貴志 著
ベストセラーズ (1990年11月初版)
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