このページは、書籍『景気に左右されない力』(鈴木 智之 著、ファーストプレス 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・自分以外に働いてもらう(中略)自分以外で働いてくれるのは3つです。
①ヒトに働いてもらう
②モノ(システム)に働いてもらう
③カネに働いてもらう
ヒトに働いてもらうのは、他人ということです。自分以外の誰か、たとえばフランチャイジーなどに働いてもらってフランチャイズフィーを取得します。
・フロー型の会社とストック型の会社を言ってください(中略)
例として金融業界をとれば、フロー型は証券会社です。会社にもよりますが、手数料収入と成功報酬により成り立つ事業を有します。(中略)
一方のストック型は銀行(投資銀行は除く)です。ローンがあれば、利子がどのタイミングでどれだけ入ってくるかが読めます。コンサルティング業界はフロー型です。
・人材紹介業界には3つの特徴があります。
①大手の寡占状態
②雑務が多い
③社員のモチベーション管理が大変
・手数料型企業は自ら商品を持たない、無形のサービス提供企業の一種ですので、当然の要件として信用が重視されます。信用はわかりやすい企業規模で判断されがちです。そうすると、大手企業による寡占状態が生まれます。(中略)
この3つの特徴は他の手数料型企業、たとえば不動産仲介業、証券会社の該当部門などにも同様に見られます。そして、上記のようなデメリットがありながらも、実際はプロフェッショナルとかコンサルタントとか色々なカタカナを用いて、いかにもエンプロイアビリティやストックが身につきそうな雰囲気を会社は醸し出します。
・世の中には使えるお金が2つあることを知っておきましょう。可処分所得と課税前売上たる可処分金額です。どちらをとるかはあなたの価値観次第です。(中略)
会社員で給与を増やすという選択肢は、非常に時間がかかるものです。また実現させるかどうかもわかりません。さらに増減額も微々たるものになります。そのような選択肢を選ぶのか別のルールを選ぶのか、大きく結果が変わってきます。
※補足:可処分所得とは。
goo辞書によると、個人所得の総額から直接税や社会 保険料などを差し引いた残りの部分で、個人が自由に処分できる所得のこと。
・会社の看板で立場の上下を決めつけ、逆に媚びたりしている人は絶対に信用されません。ポストが変われば取引先からまったく人間として相手にされなくなります。
・数字を見たら、まず疑え(中略)
データの散らばりが大きい場合に、データを代表する値としてみるべきは平均値ではありません。最頻値になります。
※補足:最頻値とは
ウィペディアによると、データ群や確率分布で最も頻繁に出現する値のこと。(中略)最も頻繁に出現する値は1つとは限らないため、最頻値は一意に定まらないことがある。特に一様分布ではどの値も同じ確率で出現するため、最頻値が定まらない。
・マネージャーとリーダーの違い(中略)
マネージャーとは経営管理を行う人で、ルールとプロセスを重んじます。リーダーとはビジョンを示す人で、閃きと結果を重んじます。
・東証一部上場企業のオーナー社長の言葉です。「仕事の成否は誰も見ていない所でゴミを拾えるかどうかにかかっている」(中略)
仕事はいつも誰かに評価されるとは限りません。評価されない時期もきっとあるでしょう。そういう時期に自分は自分で正しいと思うこと、自分ならではの美意識を仕事と生活で徹底させることができるかどうかです。それができる人には仕事がいつか入ってきます。
・自分の不得手まで変えようとすると成功から遠ざかってしまいます。どこか嘘と無理が出てしまい、誰もそういう人を信頼しないし、自分もどこか違和感を抱えてしまいます。
●書籍『景気に左右されない力』より
鈴木 智之 著
ファーストプレス (2009年9月初版)
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