このページは、書籍『小さな会社の社長さんの「簿記の教科書」』(後藤 充男 著、セルバ出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・複式簿記は、約500年も前にヨーロッパで生まれたものです。これは誰が発明したものではなく、長年にわたる商人の知恵から生み出されたワザなのです。(中略)
そして複式簿記の凄いところは、その基本的な考え方が約500年もの間、全く変わっていないということです。
・簿記の種類
簿記には、商業簿記と工業簿記があります。商業簿記は、商社やコンビニのように、「商品を仕入れて、売る」という商品販売業において採用される簿記をいいます。これに対して、工業簿記は、メーカーのように、「材料を仕入れて、つくって、売る」という製造業のおいて採用される簿記をいいます。
・財政状態を示すとは、「お金を返せる能力があるか否かということを銀行に示す」ということなのです。それを具体的に表の形にしたのが、「貸借対照表」という報告書です。
・経営成績を示すとは、「ウチの会社は儲かるということを銀行を示す」ということなのです。それを具体的な表の形にしたのが「損益計算書」という報告書です。
・債務超過ってなに
なお、債務超過とは、資産よりも負債のほうが多い場合を指します。例えば、資産が100万円で負債が150万円なら、50万円(=試算150万円-負債100万円)の債務超過です。
・簿記の5要素ってなに
簿記の5要素とは、資産・負債・純資産・収益・費用の5つの勘定グループのことをいいます。なお、利益は簿記の5要素にな入りません。なぜなら、損失にもなりうるからです。
・財務における強者とは、業種等にとって一概には言えませんが、自己資本比率が50%以上、かつ、従業員1人あたりの自己資本が1,500万円以上の会社です。それ以外の会社は、弱者です。
弱者の戦略原則は、小さな地域や分野で構わないので、経営の目的を1位づくりに定め、強者と違うやり方で差別化することです。
・建物は使用すれば徐々に価値が下落する(中略)
建物や備品などの固定資産は、使用していると価値が減少してくるので、その現象部分を放っておかないで、決算整理仕訳をするということです。
・小さな会社の社長の経営分析は従業員1人あたりで考えよう(中略)小さな会社は、従業員1人あたりの値を目安にするばいいのです。
●書籍『小さな会社の社長さんの「簿記の教科書」』より
後藤 充男 著
セルバ出版 (2012年12月初版)
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