このページは、書籍『ハンドブック』(江口 宏志 著、学研教育出版 刊)から、良かったこと、共感したこと、気づいたことなどを取り上げ紹介しています。
・本が読めるバーを作ろうと盛り上がります。(中略)のんべい横町って、おばあちゃんが店やって、おじいちゃんが来る場所っていいうイメージだから、若い人がやるとなればそのギャップも生まれるし、また渋谷駅からの近さも魅力でした。
※参考:渋谷ののんべい横丁にある古本の読める本カフェ「ノン(Non)」のこと
「ノン(Non)」を食べログでみる
・本というモノを売るのではなく、本にまつわるコトやヒトを売ることにしようと思いました。そうして作ったのが「UTRECHT(ユトレヒト)」というお店です。店名は敬愛する、ディック・ブルーナの生誕地からとりました。
・「J-Wave」の『Page by page』という番組で、ナビゲーターはレイチェル・チャンさん。僕と「BACH」の幅さんとが月曜日から木曜日までの4日間、交代でひとつのテーマにまつわる本を2冊づつ紹介するという番組で、もう3年以上続けています。
※現在は終了しています。
http://www.j-wave.co.jp/original/rendezvous/page/
・エキナカのブックショップ(中略)
BOOK EXPRESSはエキナカという抜群の立地と潤沢な仕入れ力で、話題の新刊を発売日に数百冊売るなどの力はありながらも、書店としての個性が薄く、店名もそう浸透しているようには思えません。またベストセラーは揃っていても、この店ならではの品揃えなどは重視されていないように見えました。
・この本のどこが好きか、自分を主語にして理由を言える本だけを扱いたいと思いました。
・「読書のフェス」とは(中略)
チケットの販売は、オンライン上でチケットの販売ができるPeaTixというサービスを利用しました。告知、決済、購入者の管理などがオンライン上ですべてきる便利なサービス
・データ化されていない古い本の電子化はコストがかかるんだよ
・新刊書を仕入れる場合、ユトレヒトのように取次と契約していない書店は、出版社(者)から直接、定価の約70~80%で仕入れます。販売する書店の利益は20~30%です。雑貨や洋服などと比べると率は良くありませんが、必要な数だけを仕入れることができ、さらに「委託」という売れた分だけ支払うという仕組みもあり、在庫を抱えるリスクは低いと言えます。
・ディストリビューションとは卸販売のこと、つまり他の書店への卸販売を前提として仕入れをする方法です。
・コパブリケーション
「co-publication」、つまり共同出版のこと。複数の出版社がそれぞれの販売する地域を決めて、同じ本を発行することがあります。ビジュアル部分は共通で、英語版、ドイツ語版、日本語版と、言語ごとにテキストページのみを変えることで印刷代を軽減する方法です。
・結局もうかるの?
本を売る仕事が(中略)もうかるかと聞かれれば、もうからないと断言できます。
・架空のブックショップ「nomazon」(中略)
2011年に始めたのが「nomazon(ノマゾン)」なるサイトです。nomazonとはその名のとおり、Amazonにない本だけがあるという架空のブックショップです。
●書籍『ハンドブック』より
江口 宏志 著
学研教育出版 (2013年1月初版)
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