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[ 出版業界について ]

世界の出版社 売上ランキング  寄稿:冬狐洞 隆也 氏

世界規模でみた場合、日本の出版社の売上げ規模は大きいのだろうか。果たして日本の出版社の順位は? 世界における出版社別、売上げランキングを紹介したい。
 

順位
出版社
国名
売上高
1
ピアソン
イギリス
9,235 億円
2
リード・エルゼビア
イギリス・オランダ
5,984 億円
3
トムソン・ロイター
アメリカ
5,431 億円
4
ヴォルタース・クルーワー
オランダ
4,806 億円
5
ランダムハウス
ドイツ
3,356 億円
6
アシエット・リーブル
フランス
2,857 億円
7
グルーポ・プラネタ
スペイン
2,619 億円
8
マグロウヒル・エデュケ―ション
アメリカ
2,311 億円
9
ホルツブリンク
ドイツ
2,239 億円
10
スカラスティック
アメリカ
2,166 億円
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14
集英社
日本
1,476 億円
15
講談社
日本
1,379 億円
18
小学館
日本
1,265 億円
24
角川書店
日本
1,008 億円
27
学習研究社
日本
945 億円
50
文藝春秋
日本
301 億円
54
新潮社
日本
247 億円

アメリカの出版業界情報誌『パブリッシャーズウイークリー』による2012年度の各社売上高を元にした世界の出版社売上ランキング。このランキングは上位 60社まで発表されている。金額は 2013年7月19日の 1ドル 100.84円で計算。


日本の出版社と他国における出版社との違い

1位のピアソンは教育関連の出版社。2位のリード・エルゼビアは学術・ビジネス書中心に扱っており日本の出版社みたいに総合出版社ではない。最近の傾向は、科学技術・医学の専門書・雑誌が最も高い収益を生み出しており、日本とは全く違う傾向となっている。日本の場合は教育が間違っていたかもしれない。


日本のトップは14位の集英社で30位内に5社がランクインしている。27位に教育関係の学研が入っているが他は殆どが総合出版社である。世界の出版社は数%ずつでも成長しているが日本だけが成長できないのは何か他に原因があると考える。日本は電子書籍も思った以上に市場は拡大していない。2017年に 2400億円規模まで成長するだろうと言われているが生産年齢人口の急激な減少で果たしてクリアできるか。


  
寄稿 : 出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏