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取次ルートによる出版物推定販売金額を紹介したい。
年 |
書籍 |
前年比 |
雑誌 |
前年比 |
合計 |
前年比 |
2005年 |
9,197 |
▲2.5 |
12,767 |
▲1.8 |
21,964 |
▲2.1 |
2006年 |
9,326 |
1.4 |
12,200 |
▲4.4 |
21,525 |
▲2.0 |
2007年 |
9,026 |
▲3.2 |
11,827 |
▲3.1 |
20,853 |
▲3.1 |
2008年 |
8,878 |
▲1.6 |
11,299 |
▲4.5 |
20,177 |
▲3.8 |
2009年 |
8,492 |
▲4.4 |
10,864 |
▲3.9 |
19,356 |
▲4.1 |
2010年 |
8,213 |
▲3.3 |
10,535 |
▲3.0 |
18,748 |
▲3.1 |
2011年 |
8,198 |
▲0.2 |
9,844 |
▲6.6 |
18,042 |
▲3.8 |
2012年 |
8,013 |
▲2.3 |
9,385 |
▲4.7 |
17,398 |
▲3.6 |
2013年 |
7,851 |
▲2.0 |
8,972 |
▲4.4 |
16,823 |
▲3.3 |
2014年 |
7,544 |
▲4.0 |
8,520 |
▲5.0 |
16,065 |
▲4.5 |
※単位億円
※出版科学研究所より
2006年書籍のプラスはハリーポッターの売り上げ寄与によるもの。10年間で書籍 1,653億円 雑誌 4,247億円 トータル 5,899億円のマイナスとなった。アマゾンを始めとする出版物のネット通信販売も取次を経由しているので、取次の他のルートが大幅な減少になっていることが分かる。
特に、団塊の世代の定年退職で書店を含めて駅の売店・コンビニエンスの雑誌が売れなくなったのが最大の原因の一つとなる。更に、大学生協でも本が売れなくなった。この先は生産年齢人口の減少で出版物の売上も減ることは間違いない。団塊ジュニアの子供たちに読者人口増を期待したい。
年 |
書店数 |
減少数 |
2005年 |
17,839 |
317 |
2006年 |
17,582 |
257 |
2007年 |
17,098 |
484 |
2008年 |
16,342 |
756 |
2009年 |
15,765 |
577 |
2010年 |
15,314 |
451 |
2011年 |
15,061 |
253 |
2012年 |
14,696 |
365 |
2013年 |
14,241 |
455 |
2014年 |
13,943 |
298 |
※アルメディア調査
10年間で減少数だけ見れば 4,213店減少している。全ての店舗が出版物を置いているわけではなく、中には外商部とか本社事務所とか商品を置いていない店数が 1,200店程度はあると推測する。数字よりも書店数は少ないと見る。
これから先は大手チェーン書店とネット書店のサービス合戦となるであろう。読者へ届くスピードアップの流通コストサービスが何処まで続くか分からないが、そのコストを誰が払うのか不透明である。
寄稿 : 出版流通コンサルティング 冬狐洞 隆也 氏
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